2015年9月9日水曜日

人間としてのアイデンティティを超える準備を

昨夜『魔女の宅急便』を観ました。
この歳になると子どもの頃とは別の色んなことを考えます。


キキは途中魔法が使えなくなってしまいますよね。
女の子が13歳で独り、見知らぬ街に修行に出てきて、
自分の最も大事な、そして唯一のアイデンティティを失ってしまいます。
あの時の彼女の不安は想像に難しくない。


でも、今の人類もまた、同じ危機にさらされています。
シンギュラリティの到来です。


2045年には、
全人類の知能をコンピュータが超えてしまう
と言われていますが、
おそらくそんな遅くないと思います。
コンピュータが人類の知能を超えたとき、
人類は初めてアイデンティティを失う事になると思うんです。


創造力は人類だけの特権だと言われていますが、
創造力とは情報の統合力の一種なので、
IQ4000を超えるコンピュータの範疇内だと私は踏んでいます。
とするならば、本当に人類としての存在意義とは一体何なのか。
もっと言えば、私たち一人ひとりが、
自分であることの存在理由をどこに持てるかが重要なのだと思います。


ただ、キキの場合はトンボの命を救うという
絶対命題が目の前に降って湧いたので、
半強制的に魔法を使わざるを得ない状況になりました。
結果スランプを自身の力で乗り越えました。
それと同じ事が、私たちにも起こると思うわけです。
しかし、そこを乗り越えるための準備をしておく必要があります。


それが今受けるべき教育です。


何か途方もない壁に行く手を阻まれたとき、
そこで馬鹿力を発揮しようと思うか、
戦うよりも他の誰かの助け待つ事を選ぶのかは、
今どんな教育を受けるかに因ります。
また、前者を選ぼうとしても、
実力のMAXが問題を乗り越えられるだけの
ポテンシャル以上の水準を満たしていなければならない。


何も深く考えることなく、
学校の成績を良くしましょう、
○○大学に合格しましょう、
偏差値を10上げましょうなんていう
不毛な勉強を何年続けても、全くの無駄です。
文部科学省の改革を待っていても100%手遅れです。
5教科7科目の知識を一生懸命身に付けても
意味がないんだということに、
多くの人は気付いているのに、
それでも今までのようにひたすら知識暗記に邁進する子どもたちの姿は、
本当に恐いものがあります。
それを後押しする親も、
そういった親に迎合する教育業界も同じです。
知識が頭から消えたとき、
一体何が残ると言うのでしょうか。


だから考えなくてはならないのです。
自分の頭で「なぜ勉強するのか」「何を勉強から得るのか」
そういった明確な問題意識を持たなくてはいけません。
どうやったら成績が伸びるのか、
そんな低レベルな話ではない。
どう勉強に取り組めば満足度の高い人生を送れるのか、
それを考えなくてはならないのです。


私は、いつか消えてしまう知識というもののために
人生を投資することがどうしても納得いきませんでした。
きっと他に私が身につけるべきものがあるから、
国は私に勉強させようとするのだと考えました。
その答えに行き着くまでには何年も掛かったけれど、
あそこで私の人生は決まったのです。


だから、是非あなたにもそのことを考えてほしいのです。
いつか必ず私たちは自身のアイデンティティを喪失するような危機を迎えます。
その時のために今から必死に考えて生きましょう。
今しかそれはできません。
昨日までのことなんかどうでもいいのです。
今日、今が大事です。


数十年後の将来、
時計台に衝突しガス漏れをしていく飛行船から落ちかけているのは、
誰かではなく、あなたなのかも知れないのですから。