2014年12月13日土曜日

起業家になることよりも大切なこと



起業家になることには、
起業家になることそのものよりも、
もっと大事なことがある気がしています。


FBとかでは特に、
起業家になろう!起業家はいいよ!
みたいな煽りをよく見かけます。
私も起業家のはしくれなので、
起業家という生き方は素晴らしいものだと思うんですが、
立ち位置は少し違います。
どう考えても就職する方が
起業家になることよりも“効率的”だからです。


私は当初、起業家と企業家を天秤にかけて、
起業家の方が良い、という表面的な考え方をしていました。
しかし、
起業家であること自体には大きなリスクが伴うものです。
企業家であることにもリスクはありますし、
どんなリスクを選ぶかという話にもなります。


でも、自由で有意義な人生を送る上で、
必ずしも起業家の方が優れているかというと、
そうでもありません。
効率重視の私からすれば、
給料ももらえて看板も使わせてもらえて、
小面倒くさい会計処理は人がやってくれて、
最初から組織の中で色々学ばせてもらえる環境である
企業家の方が、
理屈上ははるかに生き方として効率的なんです。


起業家になったら全部自分でしないといけなくなります。
責任ももちろん自分で負うわけです。
何もかも最初から創り上げないといけないわけですし、
これから起業をしようとする人にとっては
危ないことだらけですよね。
冷静に考えたら、
私もよく起業家という道を選んだもんだと思う時もあります(笑)


でも、起業家になることそのものよりももっと大事なのは、
起業家マインドを持つことだと思うのです。
起業家マインドさえあれば、企業家であってもイイわけです。
生き方が確立されていれば、
余計なリスクを負わすとも自分の理想を実現できます。
むしろ自分の理想の実現のために
就職という道を利用する発想になるでしょう。


私は教育者なので、常に中立であろうと思っています。
何かに偏った見方をしていては、
生徒さんに必要な答えに導けないと考えているからです。
自分が起業家だからといって、
その素晴らしさばかり強調していても、
それは真実ではありません。
乗り越えねばならない壁は確かにあって、
それを乗り越えられるかはその人次第だからです。


つまり、どんな道を歩むかという話ではなく、
どんな生き方をするのか、
そのマインドの部分さえちゃんと持っていれば、
起業家とか企業家という違いは
さほどないのではないかと思うのです。


私は今後、学習塾事業に加えて、
有料自習室運営や就職支援の方向にも舵を切っていきます。
生き方の一つに起業家というものもありますが、
まずは就職活動、
採用活動の健全化を図ることの方が先決です。
この世には、いえ、
この日本にはまだ直さねばならない問題が山ほどあるのです。
それをこれからも一つ一つ取り組んで
是正していけたらと思います。


どれを選ぶかの前に、何を基準に選ぶか、
その選択肢そのものをもっと健全化できないかと
常に考えながら、
自由と理想を実現していきましょう。


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