2016年5月28日土曜日

学校は本当に必要なのか

今日本では学校教育の改革が思案され進められています。 ただ、もっと客観的に考えてみると、そもそも学校って必要なの?という話にもなってきます。 かのホリエモンこと堀江貴文さんも学校不要論を唱えているように、学校に子どもたちが集まる必然性が薄れているのです。 となれば、そもそも教育改革を施して学校という環境を残していこうという発想自体が時代遅れであって、そういった時代遅れの発想で教育を改革していこうという人たちに身を委ねても、やっぱり時代遅れの感覚しか身につかないのではないでしょうか。 例えば、今の学校は完全に目的を見失っています。 以前は富国強兵、殖産興業を背景に、国として明確なビジョンの下学校教育制度が施されていたので、その結果輩出される若者の資質もある程度均質化されていました。 しかし今では時代も変わり、以前必要とされていた資質では、現実的にマッチしなくなってきました...

2016年5月22日日曜日

教育者たちはなぜ「あり得ない教育改革」をやめられないのか

最近ある教育者の方とFBを通して意見交換をする機会がありました。 私が以前公開したブログの記事「教育業界の抱える大いなるすれ違い」を取り上げて下さり、数点のご指摘を下さったのです。 このやり取りの中で気になることがあったので、ここで改めて検証してみようと思います。 まず、私の基本的なスタンスは「現在進められている教育改革は機能しない(期待通りの結果を出せない)」というものです。 その理由は「勉強とはなんぞや」という点を明確にすることなく、教授法の工夫に偏った追求を続けているからです。 教育改革とは、言うなれば勉強事情の改革に他なりません。 大学受験制度との接続...

2016年5月14日土曜日

自分で勉強する力が求められています

本当に!?と思うでしょうか。 そうですよね、文部科学省も「学び合い」を推奨し、グループワークを授業の中に取り入れていく動きを見せています。 「自分で勉強する」なんて、どうも時代と逆行しているように見えます。 しかし、これからの文部科学省の動きを考えていくと、この「自勉力」が格差の要因になっていくことが分かってきます。 今日はそのプロセスを説明しましょう。 まず、これからの学校教育は知識偏重であった暗記中心の勉強から脱却し、知識の活用や協調性をベースにした「学習の質向上」を目指して動いていくようです。 その一環としてアクティブ・ラーニングがあり、PBL(Project...

2016年5月13日金曜日

最強の勉強スタイル”自勉”

いろんな勉強法がある中でも、やはり最強なのは自勉です。 これは間違いありません。 自勉とは文字通り「自分で勉強すること」です。 いやいや、そんなの頭の良い人たちだからできることでしょう、と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、そんな風に考えるからあなたは成績が伸びないのです。 まずは考え方を変えないといけない。 そもそも頭が良いとか悪いとかっていうのは、どういうことなのでしょうか。 人間は皆、140億個の脳神経細胞を持ち、1.25TB(テラバイト)の記憶容量を持っています。 勿論、脳に障害をお持ちの方や、通常よりも活性化する脳の構造をお持ちの方についてはその限りではありません。 でも、脳の性能自体は基本個人差はないのです。 ではなぜ成績の差が生まれるのかというと、脳の使い方が勉強という目的に適しているかどうか、という点に原因があります。 どんなに高性能な脳を持っていても、うまく使えるかどうかで、そこから引き出せる価値も変わってくるのです。 例えば「頭が良い」と言われている人たちは、自分で勉強するのが一番良いに決まっている、と言うでしょう。 わざわざ月々何万円も払って塾にやってもらわなくても、学校をうまく活用できさえすればなんとかなるという発想なのです。 そんなお金があったら自分の好きな服を買った方が良いとか、遊びに回したいと思うはずです。 だから自分で勉強した方が...

2016年5月9日月曜日

教育業界の抱える大いなるすれ違い

これからの教育改革の柱であるアクティブ・ラーニング。 しかし、そのことで盛り上がってるのって、実は意識高い系の一部の人たちだけなんじゃないかって思ったりします。 これは私の勝手な予測です。 そもそも、この大胆な改革が安倍政権で行われて、急に「待ったなし」として始まった時点で、これは安倍さんのポーズだと思わなくてはなりません。 何か頑張ってる感を出すための動き。 派手に動けば勝手に周囲が議論化してくれるから、教育分野に投石したわけですね。 確かに今日本の教育は改革を迫られています。 しかし、現実的に考えてこれだけ現場にストレスフルな改革は、もっと慎重に進めねばな...

2016年5月7日土曜日

橋下さん、尾木ママ、佐藤ママからの教育観

ここ数日、尾木ママと佐藤ママの討論や橋下さんの新番組等を観て、自分の教育観を養っています。 いろんな見方をする方がいらっしゃるものですね。 ただ、どうしても私は尾木ママは好きになれません(苦笑) 尾木ママって適当なことばっかり言ってますよね(汗) 論理もめちゃくちゃだし、都合悪くなると怒ったり茶化して逃げたりする。 例えば去年話題になった佐藤ママですが、佐藤ママが注目されたきっかけは「息子3人を東大理Ⅲに入れた」というニュースでした。 このことに尾木ママが週刊文春の記事で酷評したわけです。 これはバイキングの坂上さんが「欠席裁判」と評した通り、ちょっと一方的なやり方でした。 全く面識もない、一主婦の輝かしい成果に対して、雑誌のコラムで「時代遅れ」とか「東大至上主義」とか言うわけです。 自分をプロの教育者と豪語する方が、一個人の方のお子育ての成功を妬んで記...

2016年5月6日金曜日

藤原和博さんのバランス思考

遅ればせながら藤原さんの動画を拝見しました。 ここで紹介されていたのが、藤原さんの著書『たった1度の人生を変える勉強をしよう』です。 早速図書館で借りて拝読しました。 まず、いつも言っていることですが、私の立場としては「アクティブ・ラーニングは期待しているような結果を出せるものではない」というものです。 が、今回の藤原さんのおっしゃっている話と、本の内容を合わせて検証すると、考え方自体は私と近いものがありました。 「考えるには知識の習得が前提としてある」 「グループワークは今の勉強を前提とした先にある」 といった点は全く同意見です。 要するに、アクティブ・ラーニングが本当の意味で機能するのは、今の詰め込み教育を前提として(つまり知識の習得があって)初めて成り立つものなのだから、今の詰め込み教育で結果を出せていない子にはアクティブ・ラーニングは厳しいものとなる、ということです。 こ...