『成功や幸せは、多くの人が思っているように苦しみ、もがきながら必死で手にするものではなく、楽しみながら獲得するものなのです。楽しくなければ、どんなに努力しても成功できないということなのです。』
西田文郎
ドラゴンクエストというゲームを御存知ですか?
私も学生の頃よくやっていました。
中学生当時はスーパーファミコンが発売したてで、
『ドラゴンクエストVー天空の花嫁』にハマっていました。
あの頃にやっていたRPGでは
レベルを上げるために敵と戦うという作業が必要でした。
頭の良い連中はコントローラーを自動化し、
常にAボタンを連打させる自動操作を設定してから学校へ行き、
帰ってきたらめっちゃ経験値たまってレベルが上がっている、
なんていう神業をやってのけていました。
今考えてみると
レベル上げという作業はそれだけ面倒な作業だったわけです。
自動化させたいと思うくらい単調な作業。
それをゲームが好きな子どもたちは夢中に続けていたんです。
どうしてそんなことできたんでしょうか。
なんとここに、勉強に役立つヒントがあるのです。
そもそも、成長というのは目に見えることばかりではありません。
RPGで言えば、
新しい村や町に行き、
そこで竹槍を銅剣に買い替えたり、
皮の鎧を青銅の鎧に買い替えたりしながら、
攻撃力や防御力を上げて先に進みます。
攻撃力や防御力を上げることで
より強い敵を倒すことができるようになり、
その分より多くの経験値を積むことができます。
経験値を一度にたくさん積むことができれば
その分効率的にレベルを上げることができるシステムでした。
いくらかすると、敵を倒した後に
「テケテケテ~テッテ~♪」
という音楽とともにレベルが上がる瞬間が訪れます。
そうなる前にも、
教会の神父さまにお祈りをすれば、
あとどのくらいで次のレベルに上がれるのかも
分かってしまう
今考えれば凄いシステムでした(笑)
でも、ここがポイントです。
音楽とともに自分の成長が明確にグッと上がる瞬間を
人は求めています。
単純に嬉しいですよね。
それに明らかに能力が上がるので実感もできます。
でも、そこに至るまでの間は
いまいち実感もない単調な作業の連続です。
はっきり言えば面白くない。
ただ、この面白くない作業がなければ
決して「テケテケテ~テッテ~♪」は来ないわけです。
もし、勉強にも神父さまがいたらどうでしょうか。
「あなたはあと、この問題集を5ページ解いたら次のレベルに上がるでしょう♪」
なんて分かったら最高ですよね。
でも現実はそうはいきません。
ここをどう埋めるかです。
武具を買い替えたり、経験値を地道に積んでいる過程を
潜在的な成長という意味で『ポテンシャル』と名付けてみましょう。
そして、目に見えないような日頃の頑張りに対して、
『ポテンシャルレベル・アップ!』と自分で勝手に評価してしまえばいいのです。
この「ネーミング」という手法はすごく良くって、
人間とは言葉に振り回される生き物なので、
そこに見えないものを“ある”として命名してしまえば
本当にあると思ってしまうものなのです。
だから、目に見えない成長もまた
ポテンシャルレベルが上がったとして
認識してしまえばいい。
言葉が認識を作り、認識が現実を紡ぐとはよく言ったものです。
実際にポテンシャルはあるわけですから
全然構わないわけですし。
つまり、人には2種類の成長があって、
それが
①ポテンシャルレベル・アップ⇒目に見えない成長
②スキルレベル・アップ⇒目に見える成長
だということです。
そして①がなければ②は訪れない。
①が見えないからこそ続かない。
だから、なかなか②が来ない。
だったら①を視覚化すればいいわけですね。
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