2014年9月22日月曜日

情熱大陸 青藍義塾 を観て



http://www.mbs.jp/jounetsu/2014/09_21.shtml

昨晩の情熱大陸は名古屋の学習塾
『青藍義塾』の塾長坪田先生の番組でした。
最近発売された
『学年ビリのギャルが偏差値40上げて慶応に行った』
的な本の方です。


ご覧になられた方もいらっしゃるかも知れません。
そこで、今回この番組にビンビン刺激されたことを
こちらで共有したいと思います。


まず私がこの塾に何を感じたかというと「気持ち悪さ」でした。


嫉妬もあるかも知れません(笑)
自分よりも目立った塾があるというネガティブな思いが
根底にあるのでは?
という目線で読んでいただいても構いませんが、
自分はこういう「手取り足取り」の徹底塾は評価しません。
なぜか。
そんな塾は存在する意味がないからです。


これまでの価値観でいけば、
おそらく「これは素晴らしい塾だ!」と思われた方もいるでしょう。
事実、現在の学習塾の在り方は
「面倒見」だったり「徹底指導」が目立ちます。


しかし、こういった「これだけやってくれるなら安心!」
と思われるような”The塾”みたいな塾に集まるのは、
正直自分で勉強できない塾依存性の高い子どもたち
だと思うんです。
中には保護者の方がそういう方もいるでしょう。


学力測定(学力と表現されていましたが、
実際は得点力、習得率のこと)をし、
性格診断までして指導方法を
子どもたちに合わせて変えてくれる。
素晴らしい対応力ですよね。
そういうものが求められているでしょう。


でも、そうやって手取り足取りやってもらって、
詰め込みをさせられて勉強して成績が伸びても、
それが一体何の役に立つのでしょうか。


子どもたちは何も自分で考えずに、
相手が徹底的に自分に合わせてくれて、
ただ言われたことをしっかり取り組めば、
そりゃ努力するのは自分だけれど、
成績が上がります。
そうやって成績伸びて、
じゃあそれが合格から後に
何を子どもたちにもたらしてくれるのでしょうか。


自分のストレートな感想を言うならば、
きっとそういう塾にはカモが集まって、
集まったカモたちは満足するし、
その塾事態も儲かるだろうから、
きっとwin-winみたいに見えるのでしょう。


しかし、それ以上の意味はないよな、といった感じです。


すごく言葉が悪くてすみません。
でも、こんな塾が沢山あっても
ハッキリ言って意味はありません。
子どもたちが成長していないのですから。


知識は増えても、学力が伸びてないので、
それは「詳しくなった」だけです。
頭良くなったわけではありません。
得点力と学力が違うと言っているのは
そういうことなのです。
だから今必死に国も教育改革に取り組んでいるのです。


自分の頭で考えずに育ってもダメ。
自分で考え、判断し、取り組んで、
たまに失敗してもフィードバックを元に改善して
もう1回取り組んでみたいなことしないと、
5教科をどんなに言われたように勉強してできるようになっても、
そんな知識に意味はないんです。


昨日の情熱大陸を観て、
確かに情熱のある先生だなとは思いましたが、
こんな塾ばっかりが評価される今のまんまでは、
きっとダメだなと危機感を覚えました。


応急処置に自己満足する無知な子どもたちが増えて、
塾が儲かるという表面的なwin-winは、
結局は塾の独り勝ち逃げ状態なんです。
そう思うと本当にこんな塾が
メディアに取り上げられるのは悔しいですね。
怖いことです。


ブレイクスルー・アカデミーは、
もっと頑張らなければいけないなと思いました。



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