2014年7月30日水曜日

私が医学部を辞めた理由


自分の人生において何が本当に大事なのか。
それを決めるのは自分自身です。


しかし、それが思っているよりも大変です。
親や教師の期待に応えたいと思うし、
それを親も教師も望むからです。


「自分のことを思ってくれている。」


それは素敵なことです。


「親や先生に迷惑をかけたくない。」


立派なことだと思います。


「でも幸せではない。」


それってどうなんでしょうか。


私は鳥取大学の医学部に合格し、通っていました。
もともと医学部を志望していたこともあり、
傍から見れば念願叶っての合格に見えるでしょう。


しかし、外から見ればどこも同じ医学部ですが、
中に入れば単なる環境に過ぎません。


当時の私は関東にあこがれていました。
青春という多感な時期は関東にいたい。
何でもある魅力的でかつ刺激的な場所で
大学生活を送りたいと思っていたのです。


それでも鳥取大学に受かったのは、
生命科学という学科も併設されている
特色ある大学だったからです。


ただ、鳥取県というのは
日本で最も人口の少ない県ですよね。
行ってみると結構へんぴなのです。
アルバイトをする場所も選べるほどはありません。
遊べる場所もない。


医学部は6年間です。
こんな場所で6年間過ごすのかと思ったわけです。


鳥取県民の皆さん、すみません。


しかし、それが私の正直な思いでした。
だから私は「やっぱり自分がいるべきは関東だ」と
決意を新たにしたのです。


私はワガママな性格ですが、
それなりに信念を持って行動します。
やりたくないことはやりませんが、
やると決めたら徹底的です。


もともと考えすぎる性格ですから、
色々考えた上で結論を出しますが、
直感的でもあります。


直感。
これって凄く大事なものです。


iPhoneの生みの親スティーブ・ジョブズ氏が以前、
2005年のスタンフォード大学の卒業式祝辞で語った件の中に
「直感に従うことの大切さ」が語られていました。


伝説のスピーチと言われたこのメッセージは
3つのパートからなっており、
その最初の「点と点を繋ぐ」というテーマで
「直感を信じよ」と言われています。


直感。
目に見えないし根拠もありません。
それに従うなんて。。。


私は直感的な判断をよくします。
考えすぎる性格でありながら
直感で判断するとは矛盾のように聞こえますが、
要はバランスの問題です。
いつ直感に従い、いつ考えるのか。


往々にして直感で出した答えは
自分の望む結果に繋がっていくものです。
そして私の場合もそうでした。


だから今があります。


私たちは人のために生きるのですが、
人が望むように生きる必要はありません。
でも、現実的にはそれが難しい問題です。


直感に従って生きるには勇気が要ります。
自己責任が伴いますし
言い訳もできません。
でも、最も自分にとって“正しい”道を
ささやいてくれます。


当初は直感に自分なりの理論を重ねて
精査していた時期もありましたが、
今ではほとんどありません。
理論を活用するのは判断した後です。


直感で選んで、理論的にプロセスを辿る。
それが私の生き方になっています。


人は自分で自分を律したい生き物です。
誰かに命令される人生なんて
心から喜べるものではありません。


しかし、自分で考えるのが大変だったり、
その結果は自己責任だと言われると、
やっぱり誰かに頼りたくなる。
そうこうしているうちに
自分の本音がどれかが分からなくなってしまうのです。


期待に応えるとか迷惑をかけたくないという理由で、
本当は気付いている直感に
気付かないふりをすることがクセになっているキミ。
勇気を持って下さい。


最初は不安で怖いかも知れませんが、
すぐに分かるはずです。
直感に従っている生きることの素晴らしさが。


なぜなら、自分で自分を律しているという感覚を
取り戻すことができるからです。


自分は自分らしく生きている。
この感覚ほど心地よいものはありません。
そして、心地よいからまた頑張れるのです。


今結果が出ていないのは、
能力が低いからではありません。
表現方法が分からないからです。
直感を見て見ぬふりをしているので、
出たがっている能力を
その出口の鍵を閉めて
知らんふりしているようなものなのです。


本来誰もが無限の可能性を持っている。
それは間違いのない事実。
あとは引き出す習慣を身に付けるだけ。


キミはまだ自分の本音に気付かないふりを続けますか?


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