2014年11月11日火曜日

孤高であるということ



私は以前から群れるのが嫌いでした。
嫌いというか苦手だったのかも知れません。


人が集まると「和」ができる。
和を乱す者はうとまれる。
しかし、私はどうも「和」が好きになれません。
固定化されてしまうからでしょう。
私は変わり続けたいのです。


たまに色んな交流会に顔を出したりしますが、
それは自己成長を求めるからです。
特に利害関係がない限り、
どんな肩書きを持っていても
その組織を出れば「ただその人」です。


○○の代表、○○社の社長。
そんな肩書はとりあえず群れの中だけの話で、
問題は「どういう人か」なんです。
その視点から見た時に、
自分はどんな人でありたいかと考えています。


例えば、すごく意欲的な人ばかりの組織にいれば
きっともうスゴくアゲアゲで、
あれもしようこれもしよう!ってなる。
でも逆に、そうじゃない人もいるっていうことを
考えなくなると思うんです。


ある就活セミナーを開催した時に、
それを運営する側の人間は
向上心溢れる人間ばかりでしたが、
いざ蓋を開けて見ると
「自分は社会の歯車で良い」と考えている人もいると分かる。


以前、世界的コンサルタントの大前研一さんが
東京都知事選に出馬されたことがありますが、
ビジネスマンの間では神のような方でも、
いざ選挙活動を始めると
地元の皆さまと世間話ができなかったそうです。
あまりに世界観が違いすぎたわけです。
結果、大前さんは落選されました。


本当に日本を変えようと思うなら、
大前さんが都知事になられると良かったのかも知れません。
しかし、大前さんは地元の方々の感覚がなかった。
世界の大前だったんです。


「和」を乱せばうとまれる。
しかし「和」を乱し続けなければ変われない。
変わり続けるには波風立てるリスクが伴う。
だったら群れずに孤独に闘う方が良い。


真実は何か一つに絞られるようなものじゃありません。
多数の真実が乱立し独特のバランスで総称的な真実となるものです。
何かを正しいと信じないこと。
自分を常に疑い続けて、
耳も心も常に広く開いておくこと。


自分に縛られず、他の何かにも縛られないこと。


そんなことをふと考えた今日です。

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