2013年11月29日金曜日

【見た目重視の教育改革】

 
 
『21世紀は国家ではなく、企業ではなく、個人が世界を変える時代である。』
大前研一
 

 教育者をやっていると本当にもどかしい。
本を読み、子どもたちと接し、あらゆる方々と意見を交わす中で、
日本教育の迷走ぶりが気になって仕方がない。

 あらゆる教育改革が日本各地で進められている。
しかし、正直にいえば
本質的な「変革」と呼べるものには未だ出会ったことがない。
どれもトレンドを追いかけただけの表面的なものばかりだ。
大人たちがやりたいようにやっているだけで、
「子どもたちの置かれている立場」から考えられた要素が
ほとんど見当たらない。
ほぼ後付けだ。
先導している方々は皆有識者なのだろうが、
有識者であるがゆえに豊富すぎる知識が景色を曇らせる。
もっと言えば
抜本的な改革は現実的に非常に困難だから、
段階的に進めていくしかないにしても、
目的地が「今の延長」にしか行き着かないのは問題だ。...
 

 私にはまだ実績がないから、
先輩方からすれば非常にうるさい人間に映るかも知れないが、
こと勉強(教育)というテーマに関しては
私は他の誰よりも真剣に取り組んできたし、
考えてきた。
自身の価値観に偏らず、
柔軟な道徳観念を持ちえたのは、
恵まれた環境のおかげだと感謝している。
余計な知識が少ない分、
少なくても今どちらに向かうべきかが視えているし、
だからこそ子どもたちにしてあげたいこともたくさんある。
そのための模索の毎日だ。

 今の日本教育には無数の柵(しがらみ)がある。
それも、ない方がどんなにマシかと思う程度のものばかりだ。
それらを取り除くことさえできれば、
子どもたちももっとまっすぐ進めることと思うが、
その点に対する改革案は未だ出されていない。
ざっくり言えば、
障害物を取り除き、代替のペースメーカーを用意すればいい。
後はゴールに直結するルートを敷いて、
健全な競争原理を組み込むことで、
資本主義経済の競争社会へ橋渡しをする。


ゼロベースで考えればあらゆる改革案が見えてくるのだが、
現行の教育改革と呼ばれるものの多くは
目的よりも先に手段から発想が始まるようで、
他国に追随しようという姿勢を見るにつけても
何とももどかしい。
自分に力がないというのが本当に今さら悔しい。
準備不足を招いた自分が悪いのだから
急ピッチで何とかするしかないのだが、
歳月人を待たず。

 教育制度の抜本的改革、
学習塾業界の再編、
子どもたちの学力向上と世界の発展。
おこがましいこと承知で言わせてもらえば、
私の短い人生を賭けて
必ず何かしらのインパクトを食らわせてやろうと思う。
このままじゃ絶対にいけない。
誰かがやらなければならない。
大前研一氏の著書にこのような一節があった。

 『21世紀は国家ではなく、企業ではなく、個人が世界を変える時代である。』

 私もそうありたい。
http://lscbta.com/index.html
 

2013年11月18日月曜日

この機能はキミたちには必要ありません


『苦手とかムリとか言ってたら何にもできなくなるよ』
(FBどなたかの記事より)


最近ナイナイのお二人によるCM
よく見かけますね。
ここで紹介されているのは
自動制御システム「プリクラッシュセーフティシステム」の一つ
「スマートシステム」です。

前方の障害物を認識して
自動でブレーキをかけてくれるシステムで
最近多くの車種に搭載されるようになってきました。


ここで利用されているのは
レーダーやカメラによる障害物認識装置ですが、
ことスマートシステムによると
「時速4~30kmでの走行時に限り機能する」
という注意が加えられています。


車を運転することの少ない方には
イメージしにくいことかも知れませんが、
基本的には40~60km以上の走行時にこそ
ついていて欲しい機能です。
ちなみにスバルの「アイサイト」は
全走行域で機能するそうです。
なぜこの違いが生まれてしまうのでしょうか。

http://www.youtube.com/watch?v=n1x2Hyu1zEc


自動車には停止距離というものがあります。
停止距離は以下の公式から導かれます。

-------------------------------------------------------------------
停止距離=空走距離+制動距離
-------------------------------------------------------------------

空走距離とは
人が危険を認識してからブレーキを踏むまでに
車が進んでしまう距離を言い、
-------------------------------------------------------------------
空走距離=反応時間[秒]×自動車の速度[秒速]
-------------------------------------------------------------------
で求められます。


また制動距離とは
ブレーキを踏んでから自動車が停止するまでに
車が進む距離を指します。
-------------------------------------------------------------------
制動距離=ブレーキを踏んだ瞬間までの自動車の速度[時速]の2乗
                             ÷ (254×摩擦係数)
-------------------------------------------------------------------
で求められます。
なお、摩擦係数とは自動車のタイヤと地面の間に掛かる抵抗力で
天気と道路状況に左右されるものです。
濡れていれば滑りやすいの摩擦は小さくなり、
砂利道なら抵抗が大きく摩擦係数は大きくなります。


さて、つまり停止距離とは
危険を認識してから
実際に自動車が止まるまでの距離だということです。


この距離感は
教習所で教えられている公式を参照すると
--------------------------------------------------------------------
時速30kmで3×(3+1)+2=14m
時速40kmで4×(4+1)+2=22m
時速50kmで5×(5+1)+2=32m
時速60kmで6×(6+1)+2=44m
--------------------------------------------------------------------

ただ、実際には車の技術が進歩しているため、
これよりも短い距離に抑えれているそうですが、
仮に上の距離を半分で考えたとして、
時速60kmの時には22m手前で
障害物を認識する必要が出てきます。


レーダーやカメラなど精密機器で認識した場合、
それがブレーキ機能に反映される反応時間が
人間のそれより速いとしても、
確実にブレーキをかけてから障害物手前で停止するには
もっと前で認識するのが理想です。


しかし認識距離を縮めると
今度は障害物ではないものを
障害物として誤認する可能性が高くなります。


さらに、意識にないタイミングで急ブレーキがかかると
車内の人間にとっては首の鞭打ち等
逆に危険が増すことも予想されます。


そもそも自動でブレーキをかけてくれること自体、
厚労省が認可を渋ったのも分からなくもありません。
この機能がどれだけ事故を抑制してくれるか
結果を見てみることにしましょう。


ただ、現時点で確実に言えることは、
こういった機能が
子どもたちの多くに早くから備え付けられているということです。


危険や障害をいち早く認識して
リスクを回避するためにブレーキをかける。
挑戦するよりも諦めてしまったり、
不合格を恐れて志望校を下げてしまったりする。


キミたちにはこのシステムは
必要ありません。
自動車と違って“クラッシュ”しても死ぬことはないんです。
またやり直すチャンスが必ず与えられます。
多少恐怖感や不安感はあるかも知れませんが、
セーフティ機能なんて外して
何ならスピードリミッターも解除して下さい。


キミたちが人生において
ブレーキをかけるのは早すぎます。
今はどんどんクラッシュしてもいいくらいです。


傷付くでしょう。
でも、むしろそれが目的です。
どんどん傷付きましょう。
今のうちに色んな失敗や挫折を経験することで
どんどんメンタルが鍛えられていきます。
それがないなら貧弱なメンタルのまま大人になり、
本当に大事な瞬間に
恐くてチャレンジできなくなってしまいます。
今以上に失敗できない状況に
追い込まれているはずですから、
今クラッシュを避けるということが
本当の意味で人生のクラッシュに繋がってしまいます。


キミにプリクラッシュセーフティシステムは不要です。
大丈夫です。
目標に向かって速度制限破って突っ込みましょう。


ブレない意識の作り方


『悲観的な人は、 風向きが変わると不平を言う。 楽観的な人は、 そのうち変わるだろうと期待をする。 現実的な人は、 帆の向きをちゃんと風に合わせる。』
ウィリアム・アーサー・ワード(哲学者)


地球が寒冷化に向かっているそうです。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/131118/scn13111807310000-n2.htm



これって実は常識とは真逆ですよね。
地球は温暖化に向かっていたはずです。
だから二酸化炭素排出量を減らして
エコになろうって市場が沸いていた。
でも寒冷化です。


私が中学校のときから、
「二酸化炭素が地球温暖化の原因とは考えにくい」
という議論はなされていました。
それは数学の時間に教えられた空気の構成物の話の時です。
本来は化学の話なのに
なぜか数学の先生がおっしゃっていました(笑)


キミも化学の時間に勉強したと思いますが、
空気を構成する気体は以下の通りです。

------------------------------------------------------------
窒素・・・78.01%
酸素・・・20.95%
アルゴン・・・0.93%
二酸化炭素・・・0.04%
ネオン・・・0.002%
ヘリウム・・・0.0005%
水蒸気・・・0~4% ※変動

-------------------------------------------------------------

http://www.youtube.com/watch?v=L5CV2fHnQ_0

つまり二酸化炭素は空気中に0.04%しかありません。
それに比べて水蒸気は地上平均約0.4%。
窒素や酸素で98%を構成しているのです。


この比率で果たして本当に
二酸化炭素が地球温暖化の原因と言えるのでしょうか。
中学生レベルの知識でも
この結論には「??」が付きます。


「まぁ、科学者が言ってることだし」と思ったキミ!
そうなんです。
人は権威に弱い。
科学者、弁護士、医者、議員、博士、社長など
肩書に引いてしまうところがあります。
その立場の人がウソをつくわけがないと思ってしまうのです。


その最たるものが占い師でしょう。


未来を予知し、占う彼らの言葉は、
何の根拠もない“予言”です。
しかし「この人の予言はよく当たる」という評判を聞くだけで
その人の話を信じてしまうのです。


実際に特殊な能力を持っている人もいるかも知れません。
しかし多くは「コールドリーディング」の使い手で、
相手を信じさせるのが上手い言葉のプロであると聞きます。
占い師っぽい雰囲気と占い師っぽい仕草、
そこに評判と「当たってるかも!?」というインパクトで
ついつい引き込まれてしまいます。


このように、その手のプロが言うのだから、
と考えて深く追求しないまま、
その説を鵜呑みにするのは危険なことです。
今回の本はそういうことに気付かせてくれました。
 

では、地球温暖化の原因は何だったのか。
それが今回のニュースです。


そう、太陽の活動周期です。
つまり、温暖化は単なる自然の流れであって、
人為的なものが原因で引き起こされたものではない
ということなのです。


実際私自身、千葉大学大学院では
融合科学研究科に所属し、
宇宙工学を専攻していました。
『円偏波型マイクロストリップアンテナの開発と設計』
という論文テーマでしたが、
こういう小難しい話はさておき、
要は人工衛星に搭載させる小型アンテナを設計するのが
私の研究テーマだったわけです。


このとき、アンテナの構成上、
円偏波の電磁波を発信し
地上で反射させて再びそれを受信する
というものでした。
すると宇宙空間の磁場から受ける
影響変数も考慮しなければなりません。


宇宙はその99%がプラズマでできており、
太陽もその活動に伴って
常に電磁波を地球に降り注がせています。
これを「太陽風」と呼ぶのですが、
太陽風は黒点の数に左右されるのです。
そして、黒点の数は同時に
太陽の活動度合を測る指標でもあり、
当研究室が人工衛星を打ち上げる予定だった
2013~2014年は
「太陽活動の極大期」と予測されていたのです。


それが、この記事とリンクしました。


地球の気候は太陽の活動に影響を受けている。
そして今回「活動の極大期」を迎えた太陽は、
地球に寒冷化をもたらそうとしているのです。


しかし大事なのは、
自分がその変化にどう対処するかです。


地球が温暖化しようが寒冷化しようが、
私たちができることはほとんどありません。
だったら考えたって仕方ない。
仮に二酸化炭素が原因だったとして、
できるのはエコ活動に協力することくらいです。
あとは結果に対して
対処する準備をしておくことくらいでしょう。


これは受験に関しても言えることです。


来年、再来年は
受験制度に大きな変化が起こる年です。
そこで今の高校生は浪人したくないと考えてしまう。
すると浪人しなくても済むように
志望校を下げて「合格」を拾おうとするわけです。


しかし、これが果たして望ましい発想でしょうか。


もちろん、別段やりたいこともなく
ただ合格すればいいだけの人なら、
目の前の問題を回避すべく
志望校を下げるという手段を取るのも良いでしょう。
しかし、元々志望校がある人が
この発想になってしまうのはよくありません。


浪人したくないのは分かります。
ただ、人生が賭かった大事な瞬間なのです。


「大学の偏差値で人生が左右されるわけないじゃん」
と思っているなら大間違い。
環境が大きく人生を左右するのです。
それに企業は大学の名前を無視できません。
ある種の“品質保証”が絡むからです。
ましてや、学部まで変えてしまえば
ガラッと進路が変わります。


人生の目標があるのなら、
目の前の変化に振り回されてはいけません。
浪人しないことよりも
浪人してでも志望校に合格する方が
イイことも大いにあるのです。


受験制度が変わる?
だったらそれに合わせて対処すればいいではないですか。
どうして夢をブラすんでしょうか。


失敗や挫折や遠回りを
どうか恐れないで下さい。
私も4年浪人しました。
自分の目標は譲れなかったからです。
親にはたくさん迷惑をかけましたが、
本当に感謝していますし、
倍にして恩返しをすれば何とかなります。
取り返せるものなのです。


親に迷惑をかけたくないなら、
自分で勉強すればいいんです。
心配かけたくないなんて言い訳で
妥協なんてしないで下さい。
何をしても心配しない親なんていません。
少しくらい心配させる方が
逆に親孝行になることだってあるんです。
我が子の成功を望まない親はいない。
今妥協をして幸せを逃して生きるのに
自分を言い訳にされたら親がたまらないでしょう。
本気なら、突き通すべきです。
それはワガママではなく断固たる決意というものです。


キミはまだ若い。
今だからこそ大いに我を通し
迷惑をかけて下さい。
ただし、それを当然と思わないこと。
反省と感謝と謙虚な姿勢を
忘れてはいけません。
それでは単なるワガママですから。


大事な時期です。
本当に大切にすべきことは何か。
忘れない下さい。


2013年11月12日火曜日

今回ばかりは言わせて下さい。


『勉強の目的とは、知恵を得て自分自身がどんどん「いい人」になっていくことです。』
茂木健一郎


今日はとっても不機嫌モードです。
でも今回ばかりは言わせて下さい。
これはそれくらい大事な話です。


こんな酷い本が出版されています。
「識者」と呼ばれる知ったかぶりの面々は
かくも崇高なオブラートで
ますます勉強の本質を隠し見失わせる。
なんとも酷い本です。

http://www.youtube.com/watch?v=qT3ZjHmiTgQ


今回読んでみたのは日経Kids+から出版された
おおたとしまさ著『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』。
私個人の感想の総括は正直「くだらない」の一言に尽きます。
その理由は上に挙げた言葉にも集約されているでしょう。
8人が8人、このような建前やキレイごとのオンパレードなのです。


まずは識者それぞれの学歴とコメントをまとめてみました。

-------------------------------------------------------------------------------------------
・養老孟司(ようろうたけし)
東京大学医学部卒、東京大学名誉教授
「くだらないことを聞くな!じゃあなぜ生きているんだ」

・茂木健一郎(もぎけんいちろう)
東京大学理学部卒、ケンブリッジ大学卒
「ゴールもタイムリミットもない散歩みたいなもの」

・藤原和博(ふじわらかずひろ)
東京大学経済学部卒、杉並区和田中学校校長(東京都初の民間校長)
「答えのない世界に必要なつなげる力」

・福岡伸一(ふくおかしんいち)
京都大学農学部卒、ハーバード大学医学部ポストドクトラル・フェロー
「たった数十年で3000年以上分のおさらいをする」

・坂東眞理子(ばんどうまりこ)
東京大学文学部卒、ハーバード大学留学
「どうしようもないことをやり過ごすことも学びましょう」

・瀬戸内寂聴(せとうちじゃくちょう)
東京女子大学国語専攻部卒、徳島市名誉市民、京都市名誉市民
「食事と同じ。勉強とは心の栄養を取ることです」

・内田樹(うちだたつる)
東京大学文学部卒
「勉強するのは自分のためじゃない。未来の世代のためだよ」

・荒俣宏(あらまたひろし)
慶應義塾大学法学部卒
「ゲームは勉強の邪魔になる?ボクはまるで逆の考えです」
-------------------------------------------------------------------------------------------------


いかがでしょうか。
なんと8名中5名が東京大学、
そのほか京都大学、慶應、東京女子という超高学歴集団です。
はっきり言ってこんな人たちに勉強の意味を問うたところで
勉強に悩むこどもたちの苦しみが
払しょくされることはまずあり得ません。


コメントも見ていただきたいのですが、
なんともふんわりしたキレイごとばかりではないでしょうか。
全く具体的な対処方法が浮かんでこないものばかりです。


文句ばかりですみません。
しかし、今回ばかりは言わせて下さい。


キミたちの勉強の目的は
そんな抽象的で崇高なものでは決してない!


ここを見失うと全くおかしな方向に行ってしまいます。
頑張っても頑張っても報われない。
こんな人たちの言葉に騙されないでください!


勉強の目的が「いい人になるため?」「自由のため?」
「お金のため?」「未来の世代のため?」????
そもそも勉強が何なのかすら全く分かっていない。
これでは目的もズレズレになるのは仕方ありません。


以前もお話ししましたが、
現実をしっかり見て下さい。
縛られる必要はありません。
でも、何を乗り越えねばならないのかをちゃんと把握しましょう。
もっと目的は明確なはずです。


目的がズレれば努力の方向がズレます。
努力の方向がズレれば評価軸からもズレます。
評価軸からズレれば相対的に他に劣るとされ、
試験では不合格になるんです。


こんなことにならないよう、
私は自分の塾ではしっかり勉強の目的を教えています。
だから他の塾とは違うと言いきれるのです。
そして必ず成績が上がっていく。
そのための努力しかさせないからです。


色々な価値観が世の中にあるのは知っています。
だから沢山の方の話に耳を傾け聴いて下さい。
そして自分の価値観の幅を広げていきましょう。
そして、実際には何が本当に自分を救ってくれるのか
是非しっかり考えて答えを出して下さい。


今回は文句ばかりでしたが、
それだけ重要なお話でした。
読んで下さった方、ありがとうございました。

2013年11月11日月曜日

本気はやっぱり最高です!

 

『戦いはこんなもんですよ。無傷で帰れるとは思ってないです。でも、戦いはこうでなくっちゃ。』
武井壮


一気に武井さんのファンになりました。
この熱い言葉。
ラインをはみ出してきた隣の走者の腕が当たり、
その際に右腕を負傷。
100m決勝で惜しくも4位となってしまった時の
武井さんの言葉です。


本物のファイターですね。


今回40歳以上の陸上世界大会に
初出場した武井さん。
開催地ブラジルへ発つ際にも
カメラマンからかけられた言葉に
こう返していました。


カメラマン「思い残したことはありませんか?」
武井さん「一切なし!」


本気で、毎日1日も練習をさぼらず続けてきた
「この時のために努力は全てやりきった」という実感が
百獣の王・武井壮の自信を支えています。
この返しにもガツンと来ました。

http://www.youtube.com/watch?v=6-eZ2XbIxEc


キミは何かに本気で取り組んでいますか?
本気で打ち込むって本当に最高の気分になります。
全てをやりきったと迷いなく言えるくらいの努力は
それこそ血もにじむほどでしょう。


かく言う私も受験生時代に一瞬だけ
そんなモードになったことがあります。
あれは本当にトランスしてましたね(笑)
でも不思議と結果が怖くないんです。
よくても悪くても別にいい。
自分はやりきったって思えました。


結果は合格でした。


どこかで手を抜けば
言い訳にできてしまいます。
やりきってダメだったらって
心のどこかで引いちゃう自分がいませんか?
でも、本気に勝るものはありません。


全力でやりきったら必ず道が開けるんです。
もし結果が悪かったとしても、
次に進めるんです。


でも気持ちにウソをついたり、
どこかで頑張れなかった気がしてしまうと、
結果が良くてもスッキリしない。


不思議ですよね。
心が何かに気付いているんだと思います。


今回、武井さんの特集を偶然テレビで見て、
武井さんの過去を知り、
どんな時にもトレーニングを怠らず
まっすぐに努力し続ける姿を見て、
正直カッコいいな~と感じました。
本当に気持ちよさそうなんです。
こんな40歳になりたいと心底思いました。


いつも本気で居続けると
いつも最高の気分でいられる。
そして結果もついてくる。
もし結果が芳しくなくても、
次に繋がるんです。


キミも本気になれる何かを探して下さい。
待っていてもダメです。
こっちから探さなきゃ。
むしろ本気になれるものを探すことに本気になって下さい。
それなら今からすぐ本気になれますから(笑)


本気は最高です。

両目でモノを見ていますか??


『1万円しか持っていない人からすれば、20万円は高いと感じます。でも、1000万円持っている人にとっては20万円は安く感じるでしょう。感覚とはそういうものです。』
安東正治


生き物の目が2つ付いているのはなぜか知っていますか?
それは広く見るため、
そして正確な距離感を持って見るためです。


例えば草食動物の目は顔の両側についています。
両目の間が離れているのは、
肉食動物にいち早く気付くためです。


逆に人間の目は顔の前面についています。
このため両目でモノを見ると
両目の視野が統合され
より対象物を立体的に把握することができるようになっています。

http://www.youtube.com/watch?v=R_68kYtI_vY


キミは両目をしっかり使っているでしょうか。
「そんなの当たり前でしょ!」と言われそうですが、
意外とモノを立体的に視ていないことが多いようです。
言い方を変えれば「一面的に」しか見ていない、
「表面的に」しか見ていないとも言えますね。


例えば、時間の過ごし方もそうです。


毎日新しい1日が始まりますよね。
毎週新しい1週間が始まり、
毎年新しい1年が始まる。


でも、それって実は
時間が刻一刻と過ぎ去っているってことです。
全く新しいものにリセットされているのではありません。
極端な言い方をすれば
残された時間が少なくなっているということ。
仏教では
「生まれたときから死に向かっている」的な見方をするようです。
新しい日が来ることよりも
死に近づいているという発想です。


どちらかが間違っていますか?
いえ、どちらも間違ってはいません。
新しい時間に心機一転をはかるのも、
どんどんリミットまでの残りが減っていると思うのも、
同じ対象に関わる視点です。


この、両側から、もしくは別の角度から
立体的に物事を把握することを
「両目で視る」と私は表現します。


有名なのはペットボトルの話ですが、
半分しか入っていないか半分も入っているか、
感覚で全く状況把握が変わってきます。


先に挙げたお金の感覚もそう。
お金に限らず、
手元にたくさんあれば少なく見えるものも、
ほとんど手元にない時には同じ量が多く感じる。


私たちは感覚の生き物ですから、
そういった感覚を抱くことそのものは避けられません。
しかし一方で、
そういった感覚で事実が歪められるということを
意識として持っておくことは可能です。
そしてその意味は大きい。
物事の違う側面を視ることで
全く違うアプローチ方法が視えてくるからです。


何事も立体的に視る癖をつけて下さい。
勉強というテーマも別の視点で観察してみると、
実は今まで思っていたのとは違った側面が視えてきて、
ガラッと取り組み方が変わることだってあるんです。
正に私がそうでした


今まで視なかった切り口で物事を再度視る。
両目を使ってしっかり視る。
キミの世界は一気にその様相を変えるでしょう。
是非お試しください。


2013年11月7日木曜日

勉強の原理原則で宇宙にも行けるんです!

http://sankei.jp.msn.com/science/news/131107/scn13110713390001-n1.htm

『目標をしっかり持ってアプローチの道筋を明らかにして、諦めず努力すれば夢は必ず実現できます。』
若田光一


日本人宇宙飛行士の若田光一さんが
4度目の宇宙へ飛び立たれましたね。
ISS(国際宇宙ステーション)では
日本人初の船長にも就任されるそうです。


若田さんは6日、
打ち上げ前の記者会見で
「成功に向けて1人1人の能力を最大限に引き出し、
いい結果を出せるようにしたい」と抱負を語っていました。
今回のロシアの宇宙船「ソユーズ」の言葉の意味が、
「団結」であるように、
宇宙空間での生活には一致団結が不可欠なんですね。

http://www.youtube.com/watch?v=Q69hj6K9EHU


さて、このロシアの宇宙船「ソユーズ」は
2年前の2011年7月に
アメリカのスペースシャトル「アトランティス」が引退して以来、
今では唯一宇宙ステーションに人を運べる宇宙船になりました。
これは、アポロ計画以来初となる
アメリカの宇宙開発からの一時離脱を意味し、
逆にロシアの発言権の強化につながっているようです。


また、先日6月に宇宙飛行士3名を乗せ無事帰還した
「神舟10号」の中国は、
東京五輪が開催される2020年に
宇宙ステーション建設完了を目指して宇宙開発を加速。
今月5日に国初の火星探査機を打ち上げ、
宇宙開発競争に名乗りを上げたインドも爆進中です。


日本の開発技術を世に知らしめた
宇宙ステーション補給機「こうのとり」を武器に、
日本もこの競争では一目置かれているようですし、
宇宙はこれから一大ビジネス化に向けて
劇的な国家事業競争を引き起こしていきそうですね。


話は変わりますが、
実は若田さんは九州大学ご出身。
もともと宇宙飛行士を目指されていたのではなく、
飛行機の技術者を目指されていたとのこと。
今では日本を代表する宇宙飛行士として、
地球の外、宇宙にて活躍されていますが、
そんな若田さんが
九大広報部の「九大人」でのインタビューで
上記のメッセージを贈って下さっています。


-------------------------------------------------------------------------------
目標をしっかり持ってアプローチの道筋を明らかにして、
諦めず努力すれば夢は必ず実現できます。
--------------------------------------------------------------------------------


これは正に勉強の原理原則に他なりません。
明確な目標と、そこに至る筋道の具体化、
それを期限内にやり切る行動力が
望む成果を引き寄せるというのです。


もちろん勉強だけの話ではありません。
これは全てに通じる真理です。
①明確な目標
②そこまでの筋道の具体化
③不断の努力
この3つがあれば必ずキミの夢も実現するんです。


いや、別に夢なんかなくったって構いません。
夢がなくても「どんな自分になりたいか」という
イメージがはっきりしていればいいのです。
職業としてではなく生き方や服装や考え方のイメージでいい。
そして、そんな自分になるにはどうすればいいのか。
そこまで分かれば努力するだけです。


言うは易し、行うは難し。


でも、キミがその気になれば、
宇宙にすら飛んでいけるのだと
若田さんが証明下さっています。


そうです。
キミにもできることなんです。
そろそろキミの番が来ます。
今のうちからしっかり準備をしていて下さい。


2013年11月5日火曜日

神さまはキミを応援してくれるだろうか(God's help approach)

When we go into that new project, we believe in it all the way. We have confidence in our ability to do it right. And we work hard to do the best possible job.

- Walt Disney (ウォルト・ディズニー) -

『新しいプロジェクトをひとたびやると決めたら、とことん信じ込むんだ。うまくやる能力があると信じるんだ。そして、これ以上はできないという最高の仕事をするんだ。』



アメリカという国は
そもそもがキリスト教を基盤としています。
神さまの存在を前提にしているのです。


一方、日本には宗教観念がありません。
一神教ではなく八百万の神の発想です。
「自分は無宗教です」と答える方が多いでしょう。


ただ、もし神さまがいたら、
と考えることはできるでしょう。
そして、そう考えることで
ブレイクスルー(限界突破)できるとしたら、
そうすることに意味が生まれてきます。


さて、考えてほしいことは、
「もし神さまがいたら、今のキミを見て、
 キミの夢の実現を応援してくれるだろうか」
というものです。

http://www.youtube.com/watch?v=gN-f4FlIm0Q


最初はよく分からないかも知れませんが、
もし本当に目に見えない力があって、
運不運を決めているとしたら、
それを決めている「神さま」に応援してもらうのが
夢実現にとって大きなアドバンテージですし、
その逆なら大変なことです。
そして、自分を自分で律するのが難しい人なら、
別の人に律してもらうしかない。
それが「God's help approachゴッズ・ヘルプ・アプローチ」です。


神さまがキミの人生を握っています。
運をくれるのも奪うのも、
キミが合格するかしないかを決めるのも
全ては神さまだとしたら、
キミは神さまに応援してもらわなければなりません。
そして応援してもらうためには
応援してもらえるような行動を取るしかない。


神さまと言えども、
世界中の70億人もの相手をしているので
とても忙しい。
キミの心を読むヒマなどありません。
だったら分かりやすく行動で示すのが一番です。


この「ゴッズ・ヘルプ・アプローチ」は
「天は自ら助くる者を助く」という
サミュエル・スマイルズの言葉からヒントを得て、
私が名付けました。
サミュエル・スマイルズの『自助論』は
明治維新の折、中村正直によって翻訳され、
『西国立志編』として
『学問のススメ』に並び称されるようになったものです。


神に気付いてもらえるほどに努力した者は、
いずれ神のご加護が得られる。
そして、そうあるべきだ。
私はそう言いたい。


さて、今のキミの頑張りは
ちゃんと神さまに届いているでしょうか。
もし何かが足りないと思うのなら、
変わるのは今です。
祈りではなく行動が必要です。
行動あるのみです。




その「人生の売買」で得られるものは!?


There is more treasure in books than in all the pirates’ loot on Treasure Island and best of all, you can enjoy these riches every day of your life.

- Walt Disney (ウォルト・ディズニー) -

『宝島の海賊たちが盗んだ財宝よりも、本には多くの宝が眠っている。そして、何よりも、宝を毎日味わうことができるのだ。』



今回のディズニー旅行では
本当に多くの学びを得ることができました。
さすがディズニーマジック(笑)


さて、今回の気付きは「お金」と「時間」についてです。


私は今回の旅行に際し、
上の写真のような「ワンダフル・バケーション・パッケージ」
を合わせて購入しました。
価格は3万円でした。


この金額を高いと思うか安いと思うかは
各自のご判断にお任せしますが、
大事なのは「なぜこれを購入したか」です。


実はこのパッケージの中で
私が最も魅力を感じたのは
「時間指定なしのファストパスチケット6枚/人」でした。


ディズニー好きの方はお詳しいと思いますが、
園内には各人気アトラクションで発券できる
ファストパスチケットなるものが存在します。


これはスタンバイ(普通に)で並ぶよりも
はるかに速く(ファストfastに)アトラクションに乗れる代物です。
通常は各アトラクションのファストパス発券機まで行き、
自分のパスポートを発券機にかざし発券します。


本来では「15:30~16:30」というように、
ファスト乗船が適用される時間に指定が設けられているのですが、
今回購入したものにはそれがないのです。
もちろん、そのアトラクションに行く必要もありません。
ただ、その場で使おうと思ったアトラクションで
好きなタイミングで使えるものなのです。


するとキミにはどれだけのメリットが見えてきますか??

http://www.youtube.com/watch?v=h-Aid4yKQ64

単純に考えても、
・発券機まで行かなくても済む
・各アトラクションで並ぶ時間を短縮できる(6つまで)
ですよね。


さらに、今回購入したものとは別に
現地で通常のファストパスを発券することもできるので、
さらに多くのアトラクションを
ファストに乗り継ぐことができます。


実際に、今回は
・70分待ち→15分(55分の短縮!)
・110分待ち→25分(85分の短縮!)
・210分待ち→40分(170分の短縮!)
という具合に短縮できたので、
今回は購入分と現地調達分で
計7つのアトラクションに利用したので、
(55+85+170)÷3×7=713分(約12時間!)
も短縮できたと考えられます。


このおかげで、3日間で
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【ランド】
スペース・マウンテン
スターズ・ツアーズ ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー
プ―さんのハニーハント
ホーンテッド・マンション
フィル・ハー・マジック
スプラッシュ・マウンテン
ビッグサンダー・マウンテン
カリブの海賊
ハピネス・イズ・ヒア鑑賞
エレクトリカル・パレード鑑賞
ディズニー・マジック・イン・ザ・スカイ鑑賞
ブルーバイユー・レストランでのランチ
クイーン・オブ・ハートのバンケットホールでのランチ
【シー】
タワー・オブ・テラー
インディー・ジョーンズ クリスタル・スカルの魔宮
センター・オブ・ジ・アース
アーント・ペグズ・ヴィレッジストア(ダッフィ&シェリーメイのお店)
マゼランズでのランチ
ファンタズミックの鑑賞
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を堪能できました。


もちろん、買い物時間もたっぷり取れましたし、
写真も撮りまくりました(笑)
2日目はホテルに早めに戻り、
ホテル内のディズニー・マーカンタイルでも
1時間以上もお買い物を満喫。
11月の3連休であることを踏まえると、
かなり有意義な過ごし方ができたなと思います。


さて、話を本筋に戻しますと、
今回の大幅な時間短縮は
ワンダフル・バケーション・パッケージによって
実現できたことになります。


単なる時間短縮に止まらず、
その時間を別の楽しみに配分できたのです。


もちろんパッケージには別のプレゼントも付いており、
3200円分のフード&ドリンク券と
オリジナル商品の引き換え券もありました。


泊まったホテルはディズニーランドホテルでしたので、
パークまでの移動時間もほとんどありません。
つまり睡眠時間以外の全ての時間を
ディズニーの世界で過ごせたのです。
ディズニー好きにはたまらない過ごし方でしょう(笑)


このように、
失えば二度と戻ってこない貴重な時間というものを
お金で購入することによって、
同じ時間を過ごす他の人の
10倍も20倍も楽しむことができるのです。


これは逆に言えば、
アルバイトに関する発想にもつながります。
果たしてそのアルバイトは
自分の人生を1時間それだけの金額で
切り売りするだけの価値ある仕事だろうか、
という発想です。


「時間」と言えば軽く聞こえますが、
キミがアルバイトで手渡すのは
まぎれもなくキミの「人生」なのです。
キミの人生の1時間を600円、700円で売る。
この発想を持ってアルバイトをしましょう。
おそらくバイト中の生産性も大きく変わってくるはずです。


楽しむも働くも
全て「人生」の売り買いの話です。
しっかり意識して下さい。
その意識がキミの人生のクオリティを
格段に引き上げてくれるはずです。


“現実”という言葉を忘れて下さい


"Disneyland will never be completed. It will continue to grow as long as there is imagination left in the world."
 - Walt Disney (ウォルト・ディズニー) -

『ディズニーランドが完成することはない。世の中に想像力がある限り進化し続けるだろう。』



私事ですが、先日ディズニーリゾートに行ってきました。
30周年の間に絶対に行く!
という目標を無事達成してきたのです。
これも大きな成功体験!
本当に夢と魔法の世界ですね、あそこは。
最高に楽しい3日間でした。


旅から帰る時、
ふとこんなことを考えました。

http://www.youtube.com/watch?v=Hk38HPNc6ek

「これからまた日常に戻るんだなぁ」


そう、ディズニーの世界とは非日常です。
だから日常に戻る。
夢と魔法が解けて現実に戻るわけです。


何とも寂しい発想だなと自分で思いました。
こんなにも楽しい思い出を抱え、
最高の体験でまだワクワクしているのに、
「また現実が始まる」という感覚が
頭をよぎってしまったのです。


その時です。
「現実」という言葉は実はネガティブワードなんだと
気付いてしまいました。


例えば学校でも
「理想」の対義語ですし、
「夢」の対義語は「現(うつつ)」です。
「現(うつつ)」とは現実のこと。
つまり、「現実」とは良くない意味なのです。


しかし、大人はよく「現実的に」という話をします。
「現実」を見ろ!と言うのです。
これは明らかなネガティブ洗脳ですね。


「現実は厳しい」と言う人もいます。
私からすれば「あなたの現実はね」と心で思います。
現に私の現実は厳しくないし。


先日お話ししたように、
現実とは脳の認識を基に作られるものです。
「現実は厳しい」と思っている人は
現実は厳しいと思っているから
思った通りの厳しい現実になっているだけです。
楽しい側面よりも厳しい側面にばかり
意識が向いてしまっています。


成功哲学の父であるナポレオン・ヒル博士の著書
『思考は現実化する』はあまりにも有名ですが、
正に人は思考したように生きるのです。


そこで今回の旅の話しに戻りましょう。


私は今回の旅で「現実」という言葉を捨てることにしました。
これは以前にも思っていたことですが、
忘れてしまっていました。


これは「現実」という言葉を
使わないという意味ではありません。
現実を直視することもやめません。
ただ「現実」に囚われることはやめるという意味です。


ネガティブな言葉を人生から追い出すというのは、
成功するためには必須の作業です。


ちなみに今では「時間」も「人生」に置き直して
認識するようにしています。
そうすれば大切に扱う意識が生まれるからです。
「人生」の方がよっぽどリアルに近い認識です。


さて、キミは今どんな人生を過ごしていますか?
ネガティブな「現実」という認識から離れて、
キミの思うような人生を歩んでいきましょう。