2013年11月12日火曜日

今回ばかりは言わせて下さい。


『勉強の目的とは、知恵を得て自分自身がどんどん「いい人」になっていくことです。』
茂木健一郎


今日はとっても不機嫌モードです。
でも今回ばかりは言わせて下さい。
これはそれくらい大事な話です。


こんな酷い本が出版されています。
「識者」と呼ばれる知ったかぶりの面々は
かくも崇高なオブラートで
ますます勉強の本質を隠し見失わせる。
なんとも酷い本です。

http://www.youtube.com/watch?v=qT3ZjHmiTgQ


今回読んでみたのは日経Kids+から出版された
おおたとしまさ著『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』。
私個人の感想の総括は正直「くだらない」の一言に尽きます。
その理由は上に挙げた言葉にも集約されているでしょう。
8人が8人、このような建前やキレイごとのオンパレードなのです。


まずは識者それぞれの学歴とコメントをまとめてみました。

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・養老孟司(ようろうたけし)
東京大学医学部卒、東京大学名誉教授
「くだらないことを聞くな!じゃあなぜ生きているんだ」

・茂木健一郎(もぎけんいちろう)
東京大学理学部卒、ケンブリッジ大学卒
「ゴールもタイムリミットもない散歩みたいなもの」

・藤原和博(ふじわらかずひろ)
東京大学経済学部卒、杉並区和田中学校校長(東京都初の民間校長)
「答えのない世界に必要なつなげる力」

・福岡伸一(ふくおかしんいち)
京都大学農学部卒、ハーバード大学医学部ポストドクトラル・フェロー
「たった数十年で3000年以上分のおさらいをする」

・坂東眞理子(ばんどうまりこ)
東京大学文学部卒、ハーバード大学留学
「どうしようもないことをやり過ごすことも学びましょう」

・瀬戸内寂聴(せとうちじゃくちょう)
東京女子大学国語専攻部卒、徳島市名誉市民、京都市名誉市民
「食事と同じ。勉強とは心の栄養を取ることです」

・内田樹(うちだたつる)
東京大学文学部卒
「勉強するのは自分のためじゃない。未来の世代のためだよ」

・荒俣宏(あらまたひろし)
慶應義塾大学法学部卒
「ゲームは勉強の邪魔になる?ボクはまるで逆の考えです」
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いかがでしょうか。
なんと8名中5名が東京大学、
そのほか京都大学、慶應、東京女子という超高学歴集団です。
はっきり言ってこんな人たちに勉強の意味を問うたところで
勉強に悩むこどもたちの苦しみが
払しょくされることはまずあり得ません。


コメントも見ていただきたいのですが、
なんともふんわりしたキレイごとばかりではないでしょうか。
全く具体的な対処方法が浮かんでこないものばかりです。


文句ばかりですみません。
しかし、今回ばかりは言わせて下さい。


キミたちの勉強の目的は
そんな抽象的で崇高なものでは決してない!


ここを見失うと全くおかしな方向に行ってしまいます。
頑張っても頑張っても報われない。
こんな人たちの言葉に騙されないでください!


勉強の目的が「いい人になるため?」「自由のため?」
「お金のため?」「未来の世代のため?」????
そもそも勉強が何なのかすら全く分かっていない。
これでは目的もズレズレになるのは仕方ありません。


以前もお話ししましたが、
現実をしっかり見て下さい。
縛られる必要はありません。
でも、何を乗り越えねばならないのかをちゃんと把握しましょう。
もっと目的は明確なはずです。


目的がズレれば努力の方向がズレます。
努力の方向がズレれば評価軸からもズレます。
評価軸からズレれば相対的に他に劣るとされ、
試験では不合格になるんです。


こんなことにならないよう、
私は自分の塾ではしっかり勉強の目的を教えています。
だから他の塾とは違うと言いきれるのです。
そして必ず成績が上がっていく。
そのための努力しかさせないからです。


色々な価値観が世の中にあるのは知っています。
だから沢山の方の話に耳を傾け聴いて下さい。
そして自分の価値観の幅を広げていきましょう。
そして、実際には何が本当に自分を救ってくれるのか
是非しっかり考えて答えを出して下さい。


今回は文句ばかりでしたが、
それだけ重要なお話でした。
読んで下さった方、ありがとうございました。

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