2013年8月29日木曜日

それ、本当に大事ですか??

 

『アメリカの経営学者は、自分の経験や思いつきだけで、たとえそれが名言のように聞こえても、それらをビジネススクールの教育に反映させることをよしとしません。なぜならそれらは科学的に構築・検証されたものではないので、 「真理に近くない」可能性が大いにあるからです。』
入山章栄


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⇒今日の動画
  http://youtu.be/TqiZtomVjUc
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言葉は厄介です。
そこに意味のないような言葉であっても
話者が誰かによって意味があるように聞こえてしまったりします。


また、それらしいことを言われたりすると、
信じてしまうかも知れません。


たとえば、よく言われるのは「集中力の重要性」です。


誰もが身に覚えがあるのではないでしょうか。
「もっと集中しなさい!」「集中力は大事ですよ!」
これらは一見もっともなことのように聞こえますが、
実際そうではありません。


皆さんご存知の通り、
集中力とは何時間も保てるものではありません。


では、じゃあどうして何時間も保てないのでしょうか。


それは“不自然”だからです。


本来あり得ないことを無理やりしているので、
ずっと長くは続かないのです。


「集中する」というのはそもそも、
ある1つのことに意識を集中させることですが、
それは、日頃の意識の在り方とは真反対の状況になります。


私たちは常に様々なものに意識を張り巡らせています。
最近「歩きスマホ」が問題視されていますが、
それでも、その人の意識は
スマホの画面だけではなく、
自分の歩くスピードや周囲の人との距離感、
歩いている道の舗装状況など
様々な情報を受信しているのです。
だから、「歩く」というのと「スマホの操作」という
2つの行動が並行して行えるのです。


つまり、日常的には散漫になっているはずの意識を
無理やり勉強に集中させるというのは、
実は本来のあるべき人間の意識の在り方とは違い、
相当にストレスフルな状況だと言えるわけです。


常にストレスがかかっているので、
長くは続かないのは当たり前。


それでは「②継続して勉強する」というのは
難しい課題なのでしょうか。


急に話は変わりますが、
前回の動画をご覧いただけましたか?
実はあの動画がヒントになっているのですが、
まずは前提が間違っていないか立ち戻ってみましょう。
そもそも「集中」は大事なことなのでしょうか。


と聞くからには大事じゃないんでしょうね(笑)


実は勉強、いえ、もっと細かく言えば「記憶」において
「ストレス」は天敵とも言えます。
ストレスは記憶の定着を阻害するものなのです。
ということは、「意識的に集中するという」行為は、
極端にいえば記憶力を失わせることになるかも知れません。


ここで、集中力よりも重要な状態を覚えておいて下さい。


それは「リラックス」です。


実はリラックスしている状態の時の方が
脳は記憶定着にとって最も理想的な状態になっています。
勉強に身構えてガツガツ集中!
という精神状態にある時よりも、
ストレスのないリラックス状態の方が
はるかに継続時間も長くなるのです。


この「リラックス」をより継続させるためには、
よりストレスをなくしていく勉強スタンスが必要です。
これは前回の内容でちらっと書きましたが、
「自由」に取り組むことが不可欠です。


やりたくもない教科をやったり、
飽きてきた教科を続けたりしていると
ついつい惰性に走ってしまいます。
ダラダラと能率の悪い時間の過ごし方を
してしまう恐れがあります。
これは非常にもったいない。


このように、「②勉強を継続する」ためには、
なるべく自由に制約なくやることです。
誰かに「あれやれこれやれ」と言われる環境下では
リラックス状態での勉強など絶対無理。
だから私は最も大事な受験期に
塾に行くのをやめました。
塾が最も効率の悪い学習環境だと気付いたからです。


キミも是非、自分なりの自由勉強法を磨いて
勉強継続時間の自己新記録樹立を目指して下さい。


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⇒今日の動画
  http://youtu.be/TqiZtomVjUc
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