2013年10月10日木曜日

そのままでは奴隷体質になってしまいます


『カルト教団の教祖は、別に神秘の術を使うわけではありません。己の言動を虚飾する方法と、そのような話を信じやすい人を見分ける方法を知っているだけです。周囲の人間の弱点や願望、人が求めるものを鋭く見抜く能力が備わっていることにほかなりません。』
ダニエル・ゴールドマン


キミたちのことはキミたちにしか分かりません。
誰かに分かってもうらおうと思わないことです。
厳しいことですが、
誰かに依存心を持つようになると
いつの間にか“奴隷体質”になってしまいます。


だから何事も自分で考えて判断しましょう。
でなければ、自分が騙されていることにすら
気付けなくなってしまいます。


これから大手塾の批判をします。
が、その内容に関してどう思うかも自身で考えて下さい。
私の意見を鵜呑みにしてはいけません。
これは真実ですが、
キミは違う真実にたどり着くかも知れないからです。


人は全知全能の神ではないですから、
全てを知り尽くすなど不可能です。
だから誰も正しい考えなど持ち得ません。
各自の意見は
それがどんなに高尚なものに聞こえても
あくまで個人的見解です。
だから誰の言うことも正しくありません。
ただ、間違ってもいません。
だから、自分の意見を持つことがとても重要になります。

さて、ハッキリ言って大手の学習塾は
キミのことを考えてはいないでしょう。
彼らは生徒を売り上げベースでしか見ていないからです。


以前にも話しましたが、
塾はあくまで営利企業です。
生徒数および授業料単価を増やして、
かつ進学実績を伸ばすことを念頭に置いた
仕組み作りをしています
生徒に人気のある先生よりも、
企業の利益に貢献してくれる先生の方が
社内では評価されるというのが、
会社としての塾の側面です。


だから、キミの成績を伸ばすべしと
本気で考えている先生は皆無に等しいと言えます
仮に純粋な心を持ち
理想を持っている講師がいたとしても、
それを現場で活かすことはできません。
夢では飯は食えない、というわけです。


ちなみに新入社員は皆、企業に就職すると
「新人研修」という洗脳儀式を受けさせられます。
そこで、その会社の社員であるという事実を示し
かつ上からの命令が絶対であると刷り込まれるのです。


生徒数を確保する」
つまり、「入会数を増やす」「生徒の退会数を減らす」が
塾での至上命令。
少子化に向かうパイ縮小傾向の市場においては
他塾との生徒の取り合いに必死です。
そのため現場(各教室)では
ある程度の裁量権が与えられた中で
赤字にならぬよう
売り上げを確保することが求められます。


大手にとって生徒の成績を伸ばすにしても、
その進学先が一般に公表できるような
有名校でなければ意味がありません。
だから、成績優秀な生徒は
本人に不必要な学校も受験させられるし、
逆に成績の伸び悩む生徒は
転塾しないように(つまり、辞めないように)
感情に訴えて引き止められることになります。

という話をしていると、
「じゃあ、お前の塾はどうなんだ」と思われるでしょう。
営利主義の民間企業という側面は違わない
と思って下さって結構です。
運営母体を株式会社にしている以上、
経営を意識せざるを得ません。
ボランティアとは違うし、
経営責任者である以上
そうあらねばならない立場です。


ただ、私は別に経営者をしたいわけではありません。
私は世界を変えたいんです。
日本の子どもたちが勉強に対する誤解を解消し、
ストレスなく学力を伸ばせるようになったら、
日本は大いに発展することになるでしょう。
私はそれを実現したいのです。


だから、表面的な進学実績よりも
子どもたちの学力向上が判断基準となりますし、
志望校合格やその先の夢の実現が目的です。
そのために必要なことだけに
彼らの努力を振り向けることが私の役目ですし、
それを生徒自身でできるようにさせることが
塾という形態にしている理由です。


塾の発展が意味を持つとしたら、
夢を実現する子どもたちの数が増えるからであって、
目先の成績や無意味な授業の受講コマ数増大は、
私にとって何の意味もないことです。
ただ、夢実現のための通過点として
志望校合格が必要な場合は
それがどんな難関校だったとしても
戦略的得点力の強化でお手伝いします。


綺麗事に聞こえるかも知れませんが、
そんな譲れない至極個人的なエゴがなければ、
そもそも起業という選択はあり得なかったでしょう。
だからこそ、
今後向かう新時代に適用できる子どもたちの育成に
貢献できるのです。


語弊を恐れず言わせてもらうなら、
今の大手に言っても勉強しかできない、
いや、もっと酷い、
誰かに何かを押し付けられないと
何もできない大人になってしまう可能性が高いでしょう。
それが最も怖かったので、
私はこの塾を立ち上げました。


これが私が自分で考えた結果です。

キミたちも、自分の頭で考えて下さい。
難しい状況はまだまだ多いでしょうが、
足りない情報を自分で補いながら、
逐一自分なりの答えを導く努力をして下さい。
大変ならば私たちがしっかりサポートします。
キミは無思考タイプの奴隷になってはいけない。
キミは尊重されるべきひとりの人間なのです。
その尊厳を守るためにも、
自分で考えて、自分で判断しましょう。

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