2013年10月7日月曜日

「考える」の本当の意味


『先生や親は、「いま勉強しなかったら将来大変になる。いまの勉強が将来を決めるのだ。」という言い方をします。しかし、それは違うと思います。もし、いま勉強したくないのなら、「一年間放浪の旅に出てごらん。今の日本なら路頭に迷うことはないし、どこかのファーストフードショップでアルバイトをしながら日本中を巡ってみるといい。それでまた勉強したくなったら戻っておいで。」と言ってみたらどうでしょうか。突飛に聞こえるかもしれませんが、これがこれからの正しい生き方だと思います。将来のことがわかっている親なんか、実はいないのですから。』
大前研一



キミたちが大いに誤解していることがあります。
この誤解がある限り、
勉強効率は決して良くなることはないでしょう。
今日はしっかり偏見なく聴いて下さい。


はじめに言っておきますが、
勉強に関する“常識”というものは
今後一切忘れて下さい。


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・家庭学習は大事だ
・集中して勉強しなさい
・3日坊主はいけない
・すぐに答えを見てはいけない
・長い時間勉強しなさい
・努力は実る
・・・・・
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これらはすべて適当なことだらけです。
大人が子どもに勉強させるために考えた
それらしいフレーズということ以外、
何の意味もありません。
これらの言葉は忘れて下さい。


その代わり、
これらの言葉の意味すること、
つまり背景を考えて下さい。
なぜ家庭学習が大事だと言われるのか、
なぜ集中力が求められるのか、
どうして答えをすぐ見てはいけないのか。
その「なぜ」が重要です。
それが分かると、
なぜ私が「意味がない」と言うのかも
ご理解いただけるはずです。


さて、最も誤解されることの1つが
「すぐに答えを見てはいけない」です。


その理由は想像に難しくはありません。
「考えろ」というわけです。


しかし。
考えようがない場合が確実にあります。
それは「考えるための材料が頭の中にない場合」です。


今キミたちが課されている勉強には
問題と正解がセットで用意されています。
正解を答えてはじめて点数がもらえるのです。


問題のパターンも限られています。
無限にあったらテストになりません。
範囲を決めて、
その範囲の内容が習得できているかを見るのが
テストの意義です。
つまり、出題される問題も決まっている。


ということは、問題の出題パターンと
それらの答えをセットで覚えている数が多い人ほど
点数が高くなるというのがテストの仕組みなのです。


さて、ここで「考える」必要があります。


中学範囲ならまだしも、
これが高校レベルになれば
問題数も格段に多くなります。
でも与えられている時間は変わらない。
限られている。
イベントも増えるし、
遊びの範囲も広がるでしょう。
そんな誘惑の多い青春期に
どうやりくりして勉強を卒なくこなしていけるでしょうか。


この部分をしっかり「考えて」下さい。
そして、そのリアルを鮮明にイメージしていくと
先に挙げた“常識”がどれだけ的外れかが
見えてきます。


それが正に「考える」ということなのです。

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