2015年6月12日金曜日

息づかいが聞こえますか?

今日は歴史の話をします。


最近エグスプロージョンという2人組が
歴史上の出来事をダンスと歌で
覚えよう的なネタをしているのを
動画で発見しました。


私が観たのは「本能寺の変」ネタです。
ただ、実際記憶に残るのは
「本能寺の変♪本能寺の変♪」
というフレーズのところだけでしたが(笑)


普通にこういう試みは悪くないと思います。
体の動きとリズムで覚えれば
体験記憶となって忘れにくくなります。
脳機能には則っている。


ただ、さすがに1個1個全部を
こんな風に踊って覚えるのは
正直現実味がありません。
なにせ時間がかかりすぎるからです。


例えば私は、
本能寺の変に関しては
かなり詳細に語れる方です。
それは私が大河ドラマ『秀吉』が好きで
何度も観ているからです。


秀吉が百姓の身でありながら
信長に直接登用を志願するところや、
切腹覚悟で重大案件を次々とこなしていく様。
勿論、最終的には信長の後を継ぎ、
天下人にまでのぼり詰める過程。


方や当初は飛び抜けた高待遇で迎えられたものの
次第に信長から毛嫌いされていく明智光秀が、
いよいよ母親まで殺された頃から
謀反の思いを抱いていくいきさつ。
50人足らずで本能寺に入った信長を、
13000人で取り囲み鬼退治を実現した
その覚悟と高揚感。


もちろんドラマですから
脚色は多々あれど、
あれだけ面白く時代を描かれると
臨場感を感じずにはいられません。


他にも『坂の上の雲』もドラマ化されました。
あのドラマで明治の日本を知り、
当時の人々の熱さや必死さを感じて
手に汗を握りました。


記憶には「臨場感」が重要なファクターです。
エグスプロージョンのダンスも良いのですが、
それは本質を欠いています。
本来はその歴史を勉強することを通して
先人たちの思いや決断や生き方を学ばねばなりません。


こうすべき、ああすべきと言い出したら
ちょっと説教ぽくなりますが、
しかし勉強することで何を得るかが
ものすごく重要なのです。


教科書や問題集で出来事や年号を覚えても、
その登場人物たちの壮絶な人生までは
意識はいかないことでしょう。
しかし、本当はそういったところまで
味わう事が勉強する目的だし、
それができた方が
はるかに記憶に定着しやすいのです。


これは歴史のみならず、
化学や物理、数学でもそうです。


定理や法則を見いだした彼らの
研究に込めた思いの深さや本気度。
公式は覚えたらおしまいですが、
その公式を発見するまでに
どれだけの人々が人生を賭けて
諦めること無く戦い続けたか。


こういうところまで楽しめるように
なったら良いなと思います。

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