2015年6月13日土曜日

【番外編】10次元の世界とは



この本が出版されたのは2004年です。
もし当時の私がこの本に出会っていたら、
もしかしたら科学の道に進んでいたかも知れません。
人生を変えるインパクトのある1冊でした。


これまで科学はマクロとミクロの
2つの枠組みが別々に進歩を遂げてきました。
それこそ大天才たちの度重なる
発想の飛躍をもって、
いくつのも限界を超えて今に至ります。


そして、その2つの大枠を
ついに結びつける統一理論が生まれ、
それがこの『超ひも理論』なわけです。


この発想の生みの親は湯川秀樹氏。
それまで粒子をベースに考えていた科学の世界で、
誰よりも早く「広がり」の要素に気付いた人物です。


太さを持たず質量だけを持つ超ひもの
たった一つの物理量(自由度)「振動状態」で
この世の全てを“ひも解こう”というわけです。


ちなみにこの超ひもは
10次元の世界で記述されるものだそうです。
ちょっとイメージできませんね。


例えば、髪の毛を見て下さい。
こちらはあまりに細いので
一見すると1本の線のように見えます。
線は1次元です。


しかし実際には、
顕微鏡などで見ると分かるように
ちゃんと太さを持ち、高さもあるわけです。
つまり3次元の物質です。


このように、
私たちには認知できないけれど、
何かしらの観測技術をもって見ると
1次元のものが実は3次元だったということがある、
ということなのです。


すると、私たちの生きるこの4次元の世界
(縦、横、高さ+時間)で考えると、
それぞれの縦、横、高さという1次元の世界が
実は3次元であり、
そこに時間という次元を加えた
10次元の世界が存在しているという
ことなのだそうです。


要するに、
私たちの世界は4次元ではなく
10次元が元になって構成されている
ということになるわけです。


考えただけでも面白い。


最近のひも理論の詳細は
まだ勉強不足で理解できていませんが、
きっとこのほんの内容からは
はるかに先に進んでいることでしょう。


そして、もしこの『超ひも理論』が解明され
ミクロとマクロが統一されたら、
人類史上最高の科学革命が
起こるとされているのです。


ロマンですね〜


今月は別のテーマを勉強予定なので、
来月あたりに科学分野を追求してみようかなと
考えています。


きっともっと地味で地道な世界でしょうが、
科学者に憧れてしまえる
そんな魅力的な本です。
是非皆さんも読まれてみて下さい。

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