2015年6月30日火曜日

塵が積もっても、塵は塵

一見「おお〜」と思うフレーズも、
よく考えてみたら「全然ダメじゃん!」
っていうものがありますよね。
今日はそんな言葉を考えてみましょう。


例えば「塵も積もれば山となる」。


どんなに小さなものでも、
それがたくさん集まれば
目に見えるほどの変化になる、
というものです。


このフレーズの例が「塵」なので、
私はついついツッコミたくなるのですが、
塵はどんなに積もっても塵なんですよね。
塵のようなものを積もらせるよりも、
もっと大きな粒、
例えば砂とか石ころとかを
同じだけ積もらせた方が
大きな山にできるわけです。


つまり、勉強も長い時間やれば
そりゃ点数に反映されるようになるでしょうが、
問題はその質の方であって、
単位時間当たりに習得できる情報量が
なるべく多くなるように考えて
積もらせていこうぜって話なのです。


他にも気になるフレーズがあります。
それは「三人寄れば文殊の知恵」。


文殊とは知恵を司る仏様のことですが、
しかしどんな人でも3人寄れば良いかと言うと
そうではありませんよね。
集まる3人の質が問題です。


以前週刊少年ジャンプに掲載されていた
『ヒカルの碁』でこういうセリフがありました。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
等しく才のある天才が
二人必要なんじゃよ。
神の一手に近づくにはのう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


つまり、同じ思考水準で議論するから、
その三人の相乗効果で凄いアイデアが生まれるんだ、
というのが文殊の知恵ですよね。
文殊に張り合おうという趣旨のフレーズです。
よっぽどの人を連れてこねばですね。


そんな深く考える必要はありませんか?
しかし昔の言葉ってありがたい割には
よく考えるとなんだかおかしい言葉って色々あります。
「ありがたいな〜」「確かに〜」と
何も考えずに鵜呑みにしていると
知らず知らずのうちに洗脳されてしまい、
発想がそれ以上に向かなくなります。
それが一番恐いなと思うのです。


有名な言葉だから正しいとは限りません。
あなたにとって役に立つのかどうかで
判断してみて下さい。
そして何かの理解のためだけではなく、
自分のブレイクスルー(限界突破)のために
上手く格言を活用していけると良いですね。

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