確実に“できる子”と”できない子”
が存在します。
そして、その上下関係は
学校でも塾でも
あまり変わりません。
この状況は以前よりずっとあって
塾が5万教室になった現在でも
変わらず定着している、
いやこう着状態にある状況です。
ただ、これは仕方ないことだというのも
実感として分かってきました。
“できない子”は頑張ってもできません。
その前に分類して整理すると、
”できない子”には2種類あります。
①やる気がない子
②やってるけど伸びない子
①やる気がない子
これは論外です。
やってないからできないだけです。
ただ「やればできる」かどうかは分かりません。
やればできると言っている子は
そもそもやらない子なので、
実際やってみてからの判断になります。
この子が②でもある可能性もあります。
②やってるけど伸びない子
こちらは頑固な子が多い。
自分のやり方を変えようとしません。
真面目な子もこちらの部類です。
例えば、明らかに効率の悪い方法を採っていても、
その方法に絶対のこだわりがあり、
かつ慣れた方法なので、
この方法を変えようという発想が
欠けてしまっています。
特に真面目な子ほど
学校で教わった方法を優先したり、
学校の課題をきちっとやろうとします。
融通が利かず手を抜けません。
そうするとドツボです。
この両者に共通しているのは
本気で成績を上げようとしていない点でしょう。
成績を上げることよりも
自己満足を優先してしまうのです。
これは意識的にせよ無意識的にせよ、です。
真面目だな~と思う子でも、
こちらの話に「はい!」と言いながら
実践してくれない子もいます。
こうした方がいいよとアドバイスしても、
どうも何かこだわりがあるらしく
そうしてくれません。
こういう子たちは
成績を伸ばすことよりも
自分なりの勉強をすることに重きを置いているので、
目的が明後日の方向を向いているのです。
マンツーマンを付けてもどこかお客さん。
自分のために先生がいてくれるという発想も、
その先生を使い倒そう!という気概もなく、
ただマンネリになってしまう傾向もあります。
つまり、”できない子”ができないままなのは、
できるようになろうと思っていないからなのです。
成績を上げることに必然性がないので、
そもそも成績を上げる気がありません。
面白くもないですし、やるべき必要性もないので、
やる気になりようがありません。
別に成績悪くても良いじゃん、という感覚と、
成績が上がってどんなメリットがあるの?
という感覚が混在している感じです。
別に成績が悪くても困っていない、
つまり問題意識が抱けずにいるわけです。
問題意識がなければ考えることもしませんし、
考えないでやっているから学校が絶対であり、
他の方法は邪道となるわけです。
裏を返せば、
成績を上げることに必要性が出てくれば
自然と考えるようになるものです。
成績そのものよりも
その先に何か欲しいものが得られるという
望ましい結果があるとより良いでしょう。
ただこれはニンジンをぶら下げろ、
という話ではなくて、
成績や勉強そのものは目的化しにくい
ということに付随します。
それ自体が面白くないものですから、
好きになれと言われても無理です。
嫌い物は嫌いです。
でも、その嫌いなモノをクリアすれば
自分の欲しい成果が得られるというなら、
自然と意識が向くのです。
重要性も必要性もないものを
自分の中で解釈を変えさせるには、
この方法が一番。
そこを通過点にすればいい。
もしお子様が“できない子”なら、
勉強や成績の先に
本人の望むものを直結させてあげるようにできないかを
考えてみて下さい。
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