2015年5月23日土曜日

「塾をやめれば成績が上がる」と言い切れる理由

先日私はある方とお話をした際、
あることに気付かされました。
それは、
自分の真意が思いのほか
伝わっていないのではないか、
というものでした。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

塾をやめれば成績が伸びる

塾に行くのはバカな人だ

塾に行くなと言う本人が
学習室をやっているじゃないか

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

といったご指摘を受けたのです。


確かに、
毎回強烈な言いまわしで論じているので、
その印象ばかりが先行しているのかも
知れません。


そこで昨日から
Youtubeにもこれらの誤解を解くべく
動画をアップしています。
そちらも参考にしていただけたらと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=XFNoOqOcFHg
https://www.youtube.com/watch?v=EsABf__bs_w


さて、今回はその私の真意を
少し長くなりますがお話ししていきます。
正直長いです。


まず、私がしたいこと(ミッション)は

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

できない子をできる子にする

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です。


「できない子」とは勉強ができない子であり、
成績が芳しくない子です。
この子には2種類います。


①やる気がそもそもなくてやってもいない子
②やっているのに伸びない子


私はこのどちらも救いたいと思っています。


では、塾ではそれができないのか、
という話ですが、
結論から言えば「できません」。
少なくても今までやってきてません。


それは今や5万教室を越えた
塾業界を考えれば一目瞭然です。
これだけ塾があっても
できない子はできないままで、
できる子はできるままです。
その格差が以前よりも縮まっていると思う方は
多くはないでしょう。


勿論、中には
少数ですが変貌を遂げる子もいます。
しかし、今の仕組みでいけば
それは極めて稀なケースで、
言ってみれば「運が良かった」だけの話です。


私はその
「できない子ができる子になる仕組み」を
ブレイクスルー・アカデミーという形で
具現化したという流れです。


では、ここは塾ではないのか、
ということですが、
それは私の塾の定義が

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

カリキュラム、授業、テキストを
決められて勉強させられる場所

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としているため、
「うちは塾ではありません」と言っているのです。
ブレイクスルー・アカデミーには
それらは全てありません。
完全なフリースタイルです。


なぜフリースタイルなのか。
それは

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

カリキュラムも授業もテキストも
できる子になるためには邪魔

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

だからです。


この理由を論じる前に、
そもそも「できる子」と「できない子」を
分かつものは何なのか、
という問題を説明します。


片や、特に頑張らずに成績優秀で、
片や、頑張ってるのに伸びない。
明らかに差があります。


その差を生むのは「頭の良さ」?
そう思う方もいるかも知れませんが、
違います。


みんな同じ構造、
同じ容量の脳を持っています。
機能的に違いが出るはずないんです。
※先天的な天才は別に考えて下さい。


では、一体原因は何なのか。


それはこれです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

勉強というものを
きちんと理解しているか

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原因はこの「理解の差」に集約されます。


よく「東大に行く子の親は高収入」と
話題に取り上げられますが、
この切り取り方は本質を見失わせます。


東大に行く子は
勉強とは何かが分かっているのです。
頭の良し悪しではなくって、
ルールさえ分かれば攻略できると
分かっているので、
別に自分たちが頭が良いとは思っていません。
受験を攻略した。
それだけなのです。


そして高収入の親というのは
学歴も高い方が多いので、
親もまた勉強というものを
理解している可能性が高い。
なのでそういう視点や発想や考え方が
自然と家庭教育を通して
子どもたちに浸透していると考えられます。


つまり、勉強に関して教育費をかけられたから
成績が良いのではなくて、
そういう教育を受けられる環境だった
ということなのです。


もちろん、高額な塾に行けば
勉強のプロもいることでしょう。
単なる小手先のテクニック以上の
本質的なことを教えてくれる先生も
いたのかも知れません。


ただ、勉強とは何かを知る術は、
別に高額な塾に行かずとも
本屋に行けば無数に手に入るものです。
収入格差そのものが
学歴格差を生むという論調は
あまりに表面的だと私は感じています。


そして、
話を元に戻しますが、
このブレイクスルー・アカデミーでは、
こういった「勉強とは何か」ということを
教えているわけです。


で、そこにフリースタイルがどう効いてくるかと言うと、
その子がするべきことに
集中させてあげられるということです。


カリキュラムや授業やテキストの制約がないので、
学校のテスト勉強を軸にして、
教科バランスや目標に応じて
それぞれが力を入れるべき内容に
フォーカスできる仕組みを採っています。
だから、誰もが3カ月で
50点、100点普通に伸ばせるわけです。


これは当たり前です。
すごいことでも何でもない。
やるべきことをやって伸びないはずがないんです。


逆に塾はシステムで制約しますから
その分非効率になって
努力効果が分散させられてしまい
効果が上げにくい環境なんです。


だから「成績を伸ばしたいのに」塾に行くのは
おかしいよね、と。
余計に状況悪化してるよね、と言いたいわけです。


じゃあ、成績イイ子はどうなんだ、
となるのですが、
彼らは勉強のことを理解しているので、
その塾のシステムを
自分のすべきことをベースに
上手く活用する業に長けています。
だから変わらず、というか
さらにパワーアップしていける。


つまり、同じものを与えられても、
それを使いこなせるかどうかで
成績がガラッと変わるということなのです。


ということは、
「勉強の理解の差」とは本質的には

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発想の仕方、考え方の差

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ということに行き着きます。


ということは、
できる子の発想や考え方を
できない子たちが身に付ければ、
同じ成果を出せるようになるじゃないか!
という話なのです。


そしてそれは、
私が実際に高校受験の時と
大学受験の時に実践して
効果は実証済みですし、
何より成績イイ子たちは
みんなそういう勉強感覚を持っています。


現に今私の学習室には
講師は医学部生しかいませんが、
彼らも全く同じ感覚で
指導にあたって下さるので
安心なのです。


ただ、ここには大きな問題がありました。
勉強ができない子には
この考え方が受け入れられないのです。


これは予想外でした。。。


みんな頑張っても伸びない。
どうにか成績を伸ばしたいと思っている。
そう思っていたんです。
しかし、どうもちょっと違うらしい。


先日お話をしたその方にも
この話をしたのですが、
話の途中で

「考え方なんて後回しだろう!
まずは成績を上げさせろ!」

と怒鳴られてしまいました。


これ以上は何を言ってもダメだと思い、
その後は「はい、そうですね」と
繰り返すことにしたのですが、
このやり取りが全てを物語っています。


もうお気づきかと思うのですが、
これこそが日本教育の根本にある問題です。


考える力を失った大人が
平気で今の子どもたちに
「考える力を後回しにしてとにかく勉強しろ!」
と言う。


相手の考え方を理解しようともせず、
ひたすら自説にしがみつき、
「お前の考え方は間違っている」
と言う。


考えることよりも点数!成績!


これを大人が言うのですから、
子どもたちがなかなか変われないのも
無理はありません。


そして、だからこそ、
これまで何十年も
できる子とできない子の格差が
埋まらなかったわけです。


そしてこのギャップを埋めることの
途方もなさ。
予想以上でした。


彼らは成績を伸ばしたいんじゃないんです。
楽をしたいだけなんです。
自分を変えずに成績だけを
何とかしたいと思っているんです。


いやいや、成績を伸ばすためには
成績がイイ子たちと同じことすればいいじゃん!
と言うのですが、
どうも彼らには
「いや、あなたの考え方は理解できない」
となるらしい。


完全に成績伸びないパターンです。


だから10時間勉強しても
15時間勉強しても
一向に成績上位者に追い付かない。
当たり前の結末です。


ならばせめて
「塾に行く」という発想そのものに
疑問を感じてくれれば、
何かきっかけになるんじゃないかと
私なりに考えてみたのが
このブログでした。


かなり長くなってしまいましたが、
このブログで何か少しでも
誤解が解けてくれればいいと思います。


それでもなお、
いや、お前の考え方は理解できない、
と思う方は、全然いいのです。
無理して私に付き合う必要はありません。


勉強で成果を出したいという方は
参考にしていただけたら
それで私は救われます。


今成績が芳しくなくて
どうしても今の自分を変えたいという方に
この思いが伝われば本望。
そのためにも、
私は今後も発信を続けていこうと思います。


こんなにも長い文章を読んでいただき、
本当にありがとうございました。

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