2015年5月29日金曜日

その日、その時間の”ベスト”に賭ける

目標を持つことは重要です。
常に将来のビジョンを明確に意識し、
そこに向かって努力を続けるというのが
頑張り方のセオリーです。


また、過去の成功をモチベーションに活用するのも
一つの方法かも知れません。
あの時の俺にできたんだ、
今の俺にもきっとできる!
こうしてセルフイメージをしっかり持つこと。
結果を出すには欠かせないことです。


そうしたことを踏まえてなお、
今日言いたいのは

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今この瞬間の自分に集中しろ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ということです。


将来というのは「未来」です。
未だ来ぬものが未来です。
つまり、本当にそうなるのかどうか
分からない部分があるものです。
すると不安になったりします。


また、過去とは過ぎ去りしものです。
あの時の自分と今の自分は違いますし、
あの時のことと今のことは違います。
つまり、あの時できたことが
また今もできることを保証してくれはしないのです。


冷静に考えてみると、
未来への展望や希望も、
過去の栄光や成功も、
何一つ今の自分を保証するものは
ないということなのです。


どうしてこんなネガティブな話をするかというと、
このように物事は「解釈」の問題であって、
生きれるのは今しかないからです。


今が確実にベストな状態にあれば、
実は過去も未来もベストな解釈になります。


これは以前仏教を勉強していた際に
先生から教えていただいたことなのですが、
将来が不安な人というのは、
実は「今」が不安だから
未来を不安視してしまうのだそうです。


逆に言えば、
「今」に全く不安がなければ
将来を不安がることはないはずだ、
と言うのです。


確かに、と思いました。


今が最高ならば、
これまでも最高だったから
今の最高に繋がったのだと思えますし、
今が最高なんだから、
この最高のまま努力すれば
未来だって絶対最高じゃん!
と思えるはずなのです。


ということは、
良くても悪くても
過去の自分や結果に囚われず、
どんなに実現したい
理想の目標があったとしても、
その目標からいったん目を離し、
今目の前のことに集中して取り組むことが
実は本当に重要なことなのです。


私は最近そのことを実感として感じました。


逆立ちしても叶えられないような
バカ高い目標を常に思うと、
今よちよちレベルでしか成長できていない
情けない自分を責めたくなってしまいます。
焦らせたくもなるものです。


しかし、今のこのよちよちがなければ
この先で走ることだってできません。


ニーチェの言うように、

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

いずれ飛びたいと願う者も
いきなり羽は授けられない。
まずは歩くことから学びなさい。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ということです。


残り230日ほどでセンター試験ですが、
今全然目標に届いていないからと言って、
ダメだダメだ俺なんか~!!!
とネガティブになっていたら
全く勉強にならないわけで、
まずは自分のレベルに応じた内容から
確実に取り組んでいかねばなりません。


それがたとえ小学生レベルの計算練習でも
合格したいなら戻ってやるべきなのです。


でも焦るとすぐ結果を求めて
今使ってる教科書から離れられない。
だからいつまでも伸び悩むわけです。


明確な目標は必要です。
でも努力するその瞬間その瞬間には
いったん忘れて努力そのものに
集中しきることが不可欠です。


その時間のベストパフォーマンスの積み重ねが
確実な成長を促し、
目標への一歩を進めてくれます。


今を、もっと大事にしましょう。

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