2015年5月7日木曜日

『ビリギャル』の正体

参考:
http://solife-a.com/8695.html
http://www.officiallyjd.com/archives/446391/


最近映画化までされた『ビリギャル』。
1年間で40偏差値上げて慶応に合格した
ドリーム・ストーリーです。


こちらの原作も65万部以上が売れ、
多くの方が感動したそうです。


が、そこに疑惑がかけられているというのが
ここ数日の話です。


どういう疑惑か。


それはビリギャルの前提が酷い(汗)
というものでした。


まずご本人の出身は
名古屋のお嬢様学校。
中学入学時に56以上の偏差値が必要で、
その後はエスカレーター。
金城学院中学 偏差値61
  愛知淑徳中学校 偏差値69
  椙山女学園中学校 偏差値56


塾は無制限に使える数百万円のコースに所属し、
もともとの成績も悪くなかったらしく、
「1年で40上げた」というのが
事実かどうか疑わしいとのこと。


この本が“実話”として売られているので、
これは詐欺行為に近いのでは?
と私的には思ってしまいますが、
それは皆さんの判断にお任せしましょう。


とにかく、
この本の内容自体は事実ではなく
『ドラゴン桜』のような
フィクションだと捉えると良さそうです。


実際勉強本書く人はよく使います。


「私は学生時代落ちこぼれでした(灘高校で)」
みたいな。


酷い~


これはでも当たり前のことかも知れません。
何も前提のない人間が
ドラマのような人生を歩むなんて
凡人である私たちが期待すべきではありません。


ルフィもナルトも黒崎一護も
ドラゴンボールの孫悟空も
皆血統や環境の成せる業です。


ビリギャルもドラゴン桜も
もともとが落ちこぼれでも何でもなくて、
ちゃんと素質のある子だったということ。


ただ、じゃあ実際には1年間で
偏差値40上げることは可能か?となると、
私個人の見解としては「可能」と言えます。


勿論、本人に上げる気がどれだけあるかに依りますが。


方法論はいくらでもあるんです。
それこそリアルに偏差値30から70に上げるなら、
まずは小学生レベルからのやり直しです。


でも現実問題それを受け入れられるかどうかが
一番になってくるわけですが。


以前言われたのは
「そんなことをさせるためにお金を払ってるんじゃない」
というものでした。


成績を上げてくれ、でもそんな方法はイヤだ、
というわけです。


おいおい(汗)


価値観は一人一人違います。
でも何事も一足とびに結果を出すことはできません。
一歩一歩です。
それができるかどうかなのです。


今回の『ビリギャル』の問題は
先ほど申し上げた通り“実話”と言っている点。
そこだけです。


あとは嘘を言っているわけではありません。
ズルイけど。


そして、ここから学べることは何か。


コンテキスト(背景)を意識して読め、
ということでしょうか。

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