歴史的な選挙がおこなわれました。
当時の首相はかの小泉純一郎氏。
小泉劇場とまで言われるほど
彼の政権時代の内閣は
注目を集めていました。
郵政民営化は小泉首相の進める
郵政改革の肝でもあり、
どうしても成し遂げたい案件でも
ありました。
そこで彼は何をやったのかと言うと、
解散総選挙を実施したのです。
つまり、国民に信を問うという名目で
郵政民営化ありやなしや!
という二者選択を国民に迫ったのでした。
この際に生まれたのが
「B層」という言葉です。
これは投票する人々の中で
比較的IQが低く、改革には中立ないし賛成、
詳しいことはよくわからないけれど
小泉首相のキャラクターが好き、
みたいなテンションの人々の層のことを指しています。
ある種の差別用語みたいなものですが、
この層をどう取り込むかで
選挙の結果が左右されると言われていました。
さて、先日のニュースでも
この6月頃には決定検討案として
18歳から選挙権を得て
投票できるようになるとのことですが、
私個人としては
どうしてもB層が増えるだけという印象があります。
勿論中には政治に関心があり、
真剣に考え投票するという
意識の高い若者もいるでしょう。
しかし、そういった若者はごく少数でしょうし、
ほとんどは“なんとなく投票”になるのかなと思います。
逆にもしこの若者層が
積極的に選挙に関わりだしたら、
若者にも良い政治が
実現するかも知れません。
インターネット世代の若者たちが、
サイバー社会の住人たちが、
ネット選挙などで本格的に政治に関心を持ち始めたら
今の状況とは少し様相が違ってくるでしょう。
一方で、視点を今に戻してみると、
今の学生たちは自分の行動圏内のことくらいしか
知らないレベル。
主要5教科しか目に入らず、
現在の日本の状況や
世界で何が起きているのか、
どんな人が活躍し、
どんな出来事が起きて、
これからどんなことが起きようとしているのか、
そういったリアルタイムの情報が
全く入ってこない状態で勉強しています。
未来のために勉強している子どもたちが
今のことにすら注意を払わずに
過去の勉強ばかりしているのです。
そして、そのことに問題意識も持てずに
勉強のやり方すらも塾依存している。
文字通りの勉強マシーン、記憶マシーンです。
インプットされた情報でだけで機能する、
そんな感じです。
子どもたちだけが悪いわけではないので、
どうしようもないところでしょうが、
でも自己責任なのです。
社会のせいにしたり、親のせいにすることは
口の上では好きなだけ言えますし、
勝手に責任転嫁することはできますが、
現実問題、
その結果を背負って生きねばならないのは
子どもたち自身なのです。
何となくの雰囲気で流されていたとされる
かつての「B層」のように、
何も考えずに知らない人に人生を託す生き方を
子どもたちは一体いつまで
続けなければならないのでしょうか。
このブログでも何でも、
気付く若者が一人でも多くなることを願います。
あなたは決して「B層」になってはいけない。
お子様を決して「B層」にしてはいけない。
0 コメント:
コメントを投稿